和歌山市関戸の住宅街に、木々に囲まれた矢宮神社が鎮座する。神武天皇の東征神話にゆかりの地とされ、戦いで使われた矢が神社の名前の由来になったと伝わる。
勝利にまつわる二つの由来
矢田部弘長宮司(54)は「神社には勝利に関して二つのいわれがある」と説明する。金色に輝き敵の戦意を失わせたとされる八咫烏(やたがらす)に姿を変えて東征を案内した神様が祀られ、古くから親しまれてきた。
戦国時代には、紀の川河口を治めた鉄砲集団「雑賀衆」の有力者・鈴木孫一(孫市)が、織田信長との戦いの前に必勝祈願し、強大な織田軍を苦しめたとされる。
現代も続く必勝祈願
矢田部宮司によると、孫一のファンやスポーツ大会を控えた子どもたちの参拝が目立つという。社務所では矢の形を模した「勝守」(800円)のほか、神武天皇や八咫烏などをあしらったおみくじ付き御朱印(1000円)を授与している。
矢田部宮司は「試合の前にチームの皆さんで、ご参拝ください」と呼びかけている。問い合わせは同神社(073・444・0668)。



