仙台空港民営化10年、東北の玄関口として復興に手応え
仙台空港民営化10年、東北の玄関口として復興に手応え

仙台空港(宮城県名取市、岩沼市)は2026年7月で民営化から10年を迎えた。2025年度の旅客数は400万人を超え、3期連続の営業黒字を達成。東北の空の玄関口として存在感を示している。

民営化10年、旅客数400万人超

仙台空港は2016年7月1日、国管理空港として全国初の民営化がスタート。東急電鉄や前田建設工業など7社が出資する仙台国際空港株式会社が運営を担う。2025年度の旅客数は400万689人と過去最多を記録し、うち約66万1000人が国際線だった。

経営面でも改善が進み、2023年度に5億8800万円、2024年度に5億5200万円、2025年度に8億1100万円の最終黒字を達成。コロナ禍の影響から回復し、3期連続の黒字となった。

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東北6県の土産物をそろえる売店

ターミナル2階の直営総合売店「萩」では、青森のリンゴパイや岩手の「かもめの玉子」など、宮城以外の東北6県の土産物が並ぶ。社員が各県に直接出向き、東北全域の商品を紹介する取り組みを始めた。売店スタッフが自ら発案した「お土産コンシェルジュ」のプレートを着けて、客に丁寧に対応している。

前田基社長は「民営化による発想転換の象徴」と胸を張る。

震災からの復興と民営化

仙台空港は東日本大震災で津波被害を受け、その映像は全国に放送された。県が創造的復興を目指して民営化の方針を打ち出し、3セクター3社が別々に運営していた業務を民間1社に集約。コスト削減や収益向上を図った。

前田社長は「東急グループは24時間安全と向き合う文化、前田建設工業は長期的なメンテナンス、豊田通商は海外拠点を生かした姿勢があり、各社のカルチャーが有機的につながっている」と話す。

ターミナル改装で再スタート

現在、ターミナルビル2・3階のリニューアル工事を進めており、2029年3月の完了を目指す。国際線チェックカウンターの増設や保安検査場の改修、商業エリアや飲食店フロアの拡充を行う。

前田社長は「空港は出発する人にとって最後に東北に触れる場所。いい思い出を作ってもらい、再訪してもらいたい」と語り、「民営化の再スタートにしたい」と意気込む。

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