総務省のデータによれば、LINEの利用者は9割を超える。ビジネスシーンでも当たり前のように使われるLINEだが、そのちょっとした使い方や気配りの差が、相手に与える印象を大きく変える。スマホ活用アドバイザーの増田由紀氏は「LINEの使い方は、思いのほかその人の『仕事ぶり』を映す」と指摘する。
写真共有が評価を左右する
職場のLINEグループで意外と差が出るのが、飲み会後の写真共有だ。写真を送ること自体は悪いことではなく、むしろ場の空気を再共有できる良いコミュニケーションのきっかけになる。しかし、ここが「デキる人」と「そうでない人」の分かれ道。本人は気づかなくても、受け取った側はしっかり見ているものだ。
例えば、写真の背景に他の客が写っていたり、テーブルに取引先の名刺が置かれたままだったり、社員証やパソコンの画面が映り込んでいたりするケース。個人情報保護への意識は年々高まっており、若い世代ほど敏感だ。うっかり共有した1枚の写真が、社内で「うちの上司、そのへんちょっと無頓着で……」と話題にされてしまうリスクは避けたい。
「社内だけだから大丈夫」は危険
「社内の人しか見ないから大丈夫だろう」という感覚も注意が必要だ。LINEの写真は簡単に保存も転送もできる。いったん送ってしまえば、自分の手を離れてどんどん広がっていく可能性がある。
デキる人でいるためには、写真を共有する前に以下の3点をチェックしてほしい。
- ① 写真に写っている社員に、共有していいか確認する
- ② 社員以外の人が写っていないか確認する
- ③ 名刺や社員証、パソコンの画面など個人情報や社外秘の情報が写っていないか確認する
具体的な確認方法
①については、「この前の飲み会の写真を、LINEで共有していいですか?」とグループ上で聞くとよい。社内メールで「先日の飲み会の写真につきまして」という件名で送るのは仰々しい。LINEならではの気軽なやり取りが適している。
②と③は、写真を送る前に一度拡大してみる。背景に他の客の顔、テーブルの名刺、社員証などがないか確認する。「このまま送ったらまずいな」というセンサーが働くかどうか。ビジネスパーソンの力量の差は、こんな小さなところに最も如実に現れる。



