ChatGPTが、従来のGoogle検索に代わる情報収集手段として急速に台頭している。特に10代から20代の若年層を中心に、質問に対して直接回答を生成するChatGPTの利用が拡大しており、従来の検索エンジンのシェアに影響を与え始めている。
ChatGPTの利用動向
調査によると、2024年時点で米国の10代の約4分の1がChatGPTを情報収集に利用していると回答。これは前年から倍増しており、若年層におけるAIチャットボットの浸透が顕著だ。一方、Google検索の利用は同じ層でわずかに減少している。
「ChatGPTは、検索結果のリンクをクリックして回る手間が省ける。知りたいことに直接答えが返ってくるので、時間の節約になる」と、米国の高校生(17歳)は語る。
Googleの対応
Googleはこの流れに対抗するため、自社の検索サービスにAI機能「Search Generative Experience(SGE)」を試験導入。検索結果の上部にAIが生成した回答を表示する機能を提供している。しかし、ChatGPTの利便性に比べ、まだ十分な普及には至っていない。
アナリストは「Googleは長年検索市場を独占してきたが、AIチャットボットの登場により、情報収集のパラダイムが変わりつつある。GoogleもAI対応を急いでいるが、ChatGPTの勢いを止めるのは容易ではない」と指摘する。
今後の展望
ChatGPTの利用拡大は、広告収入に依存するGoogleのビジネスモデルにも影響を与える可能性がある。検索結果に広告を表示する代わりに、AIが直接回答を生成することで、ユーザーが広告を目にする機会が減少するからだ。
一方で、ChatGPTの回答には誤情報が含まれるリスクも指摘されている。情報の正確性が求められる場面では、依然として従来の検索エンジンが優位とみられる。
「ChatGPTは便利だが、すべてを信頼するのは危険。特に医療や法律のアドバイスなど、正確性が重要な情報は、複数のソースで確認する必要がある」と、テクノロジーアナリストは注意を促す。



