楽天モバイル、KDDIローミングが大幅縮小——ユーザーへの説明責任はないのか:西村巧のスマホ業界新聞
楽天モバイル、KDDIローミング大幅縮小で説明責任問う

KDDIは2026年9月30日、楽天モバイルへのローミングエリアマップを更新した。10月1日から順次、ローミングエリアが大幅に縮小されることが明らかになった。

公開されたマップをClaudeに分析させたところ、神戸市で6割以上、横浜市、さいたま市、千葉市では5割前後、エリアが縮小されていることが確認された。

ネットワーク品質への不満が増加

Xで「楽天モバイル_お客様サポート(@Rmobile_Support)」が返信しているポストをチェックしてみると、楽天モバイルユーザーのネットワーク品質に対する不満の声が増えている様子がわかる。

ただ、一方で興味深かったのが「10月になって通信速度が改善している」というポストがいくつか見られるという点だ。

速度改善の要因は1.7GHz帯への移行か

分析によると、ローミングエリアではこれまでKDDIのネットワークをつかんでいたが、800MHz帯であるため、あまり速度が出ていなかった。しかし、10月以降、楽天モバイルのネットワークをつかんだことで、狭いプラチナバンドではなく、1.7GHzになったことで、速度が上がったのではないか、というのだ。

確かに、その指摘は当たっているのかもしれない。

ただ、KDDIとしてはトラフィックが増えているから、ローミングを断ち切るという話をしているので、今後、1.7GHzにつながったとしても、早晩、トラフィックに耐えきれずに混雑していくのではないか。

また、これまでKDDIはプラチナバンドをローミングしていたということで、屋内からのトラフィックを吸収していたと思われる。10月以降、そうした場所での対策がなくなることで、楽天モバイルユーザーの不満が噴出する恐れもある。

ローミング終了の影響は今後顕在化か

SNSを見ていると「10月になっても、特に変化がなかった。ローミング終了の影響はないかも」というポストもあったが、当然のことながら、いきなり10月1日に一気にローミングが終了するというわけではなく、おそらく1週間程度で順次、終了する流れになっていそうだ。

今週、問題がなかったといったっても来週にはローミング終了の影響を受けるのは間違いないだろう。

いずれにしても、今回、KDDIからの発表はあったが、楽天モバイルからユーザーに対しての説明が行われていない。最も困っているのは、これまで楽天モバイルを支えてくれたユーザーなのだから、今後、ネットワーク品質が改善する見込みはあるのか、など具体的な説明はすべきではないだろうか。