【独自】NTT、光回線の暗号化技術を標準化へ 国際競争力強化狙う
NTT、光回線暗号化技術を標準化へ 国際競争力強化

NTTは、光回線の通信データを暗号化する独自技術を国際標準化する方針を固めた。関係者によると、同社は2025年にも国際電気通信連合(ITU)などの標準化機関に提案する見通しだ。この技術は、量子コンピュータによる解読にも耐えうる耐量子暗号を採用しており、次世代の通信セキュリティの中核となることが期待されている。

量子コンピュータ時代を見据えたセキュリティ強化

NTTが開発した光回線暗号化技術は、従来の暗号方式と比べて計算量が少なく、高速な通信を維持しながら強固なセキュリティを実現する。特に、量子コンピュータが普及した際にも安全性を保てる点が最大の特徴だ。現在の暗号方式の多くは、量子コンピュータの登場により解読されるリスクが指摘されており、新たな暗号技術の標準化は急務となっている。

NTTはこの技術を国際標準とすることで、海外の通信機器メーカーや通信事業者にも広く採用を促し、市場での優位性を確立したい考えだ。同社はすでに、NECや富士通など国内メーカーとの連携を強化しており、標準化に向けた共同作業を進めている。

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国際競争力の強化と安全保障への貢献

光回線の暗号化技術を巡っては、中国や欧州の企業も開発を進めており、国際標準の獲得競争は激化している。NTTは、日本の通信技術の国際競争力を高めるためにも、標準化を早期に実現したいとしている。また、政府も経済安全保障の観点から、重要インフラである通信網のセキュリティ強化を重視しており、NTTの取り組みを支援する方針だ。

NTTの担当者は、「この技術は、将来の量子コンピュータ時代においても安全な通信を提供する基盤となる。国際標準化により、世界中のユーザーが安心して通信を利用できる環境を整えたい」と述べている。

2025年にもITUへの提案を予定

NTTは、2025年に開催されるITUの会合で技術仕様を提案し、承認を目指す。標準化が実現すれば、光回線を用いたデータセンター間の通信や、5G/6Gネットワークのバックホール回線などへの応用が期待される。また、金融機関や官公庁など、高度なセキュリティが求められる分野での需要も見込まれる。

NTTは、光通信技術で長年の実績を持ち、今回の暗号化技術もその蓄積を生かしたものだ。同社は今後、標準化活動を加速させるとともに、関連技術の特許取得も進め、知的財産戦略の強化も図る方針である。

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