2026年5月19日に発売されたアウディの新型「Q3」(3代目)は、ベースグレードでも十分な質実剛健ぶりを見せる。交通コメンテーターの西村直人氏が試乗し、その実力を報告する。
ベースグレードでも上質な走り
新型Q3のベースグレードには、直列4気筒1.5L TFSIガソリンターボエンジンが搭載される。このエンジンには、低負荷走行時に2気筒を休止して燃費を向上させる「シリンダーオンデマンド(COD)」機構が備わる。カタログ上のWLTC値は15.6km/Lだが、実際の試乗では一般道路と高速道路を合わせ約50km走行した結果、総合燃費は18.1km/Lと良好だった。
タイヤはネクセン製「エンフィラ スポーツ」で、サイズは235/55R18を装着。走行中の音は「ノイズ」ではなく、運転に必要な情報として捉える欧州車らしい設計思想が感じられる。
発進時のピッチングが唯一の課題
一方で、気になる点も指摘された。停止状態からの発進時、ブレーキオートホールド機能とアイドリングストップ機能が作動している状態でゆっくりアクセルを踏むと、小さなピッチング(車体前後方向の揺れ)が発生する。西村氏が後席に座り別のドライバーが運転しても同様の現象が確認された。
このピッチングは、Sトロニック(DCT)のクラッチ制御にも原因があるとみられ、日本の道路事情に合わせたさらなるチューニングが必要だと感じられた。ブレーキオートホールド機能をオフにすればいくぶん和らぐが、駐車場での頻繁なシフト操作では注意が必要だ。
今後の展望
次回は、ボディ全高が40mm低いSportbackの2.0Lターボ&quattroモデルをロングラン試乗し、1.5Lモデルとの違いや、マイクロLEDテクノロジーを採用したデジタルマトリクスLEDヘッドライトの機能をテストする予定だ。



