2026年5月19日に発売されたアウディの3代目となる新型「Q3」は、ベースグレードでも十分な装備と優れた走行性能を備え、SUV市場で注目を集めている。価格は550万円からで、上位モデルに匹敵するHMI(ヒューマンマシンインターフェース)や安全装備を標準装備し、実用性と価格のバランスに優れた一台だ。
新型Q3のグレード構成と価格
新型Q3およびQ3 Sportbackのラインナップは以下の通り。ベースグレードのQ3 TFSI 110kW advanced(1.5Lガソリンターボ、前輪駆動)が550万円、2.0Lターボ4WDのQ3 TFSI quattro 150kW advancedが607万円。Q3 Sportbackはそれぞれ571万円、628万円。限定モデルとしてQ3 Sportback matte edition(2.0Lターボ4WD)が778万円、導入特別仕様車としてQ3 launch edition(1.5L FWD)が636万円、Q3 Sportback launch edition(1.5L FWD)が657万円で設定される。
試乗車はベースグレードに有償オプションのボディカラー「タンボラグレーメタリック」(8万円)とデジタルマトリクスLEDヘッドライト(28万円)を追加し、総額586万円。決して安くはないが、アウディ上位モデルと同等の装備内容を考慮すれば納得の価格設定だ。
競合車との比較
ボディサイズが近いレクサス「UX」と比較すると約50万円高、発売1か月で受注1万台を達成したマツダ「CX-5」より100万円以上高いが、その差額以上の価値を提供する。特に、独自の造り込みがなされたHMIや標準装備の充実度は、ユーザーの満足度を高める要因となる。
運転席のポジションと視界の良さ
運転席に乗り込むと、シート、ミラー、ハンドルなどドライビングポジションの調整幅が大きく、体格に合わせやすい。シートは電動調整式で、ハンドルのチルト&テレスコ機能は手動式だが、調整しやすい。ミラーは鏡面の可動領域が広く、面積が大きいため死角が少ない。鏡面調整は突起状のノブ式で、正しい運転姿勢を保ったまま調整できる。
前方視界も良好で、前面ガラスの天地方向はやや狭いが、左右のグラスエリアが広く、狭い場所でも運転しやすい。Aピラーはドライバーから適度に離れており、右後方確認時に頭をぶつける心配もない。デザイン性と安全性を両立している。
実際に運転してわかるアウディの設計思想
新型Q3は、質実剛健な作りと劇的な進化を遂げた点が特徴。ベースグレードでも先進安全装備や快適装備が充実しており、日常使いから長距離ドライブまで幅広く対応する。アウディの設計思想が随所に感じられる一台だ。



