両陛下、万博でアンドロイドと対面「すごく人間らしい」 石黒教授が明かす
両陛下、万博でアンドロイドと対面「すごく人間らしい」

2025年10月6日、天皇、皇后両陛下が大阪・関西万博の会場(大阪市)を訪れ、「いのちの未来」パビリオンでアンドロイドと対面した。報道陣の取材時間は限られていたが、両陛下の楽しげな表情が印象に残った。近未来の技術をお二人はどう感じたのか。説明役を担ったロボット学者で大阪大教授の石黒浩さんに改めて話を聞いた。

両陛下、万博でアンドロイドと対面

両陛下が万博会場を訪れたのは、開会式の4月12日以来2度目だった。「いのちの未来」は三つのゾーンに分かれ、ゾーン1は日本人がモノにいのちを宿してきた歴史、ゾーン2は50年後の未来、ゾーン3は1千年後の進化した人間を紹介。合わせて、この万博のために開発されたアンドロイドやロボット約30体が展示された。

実は、天皇陛下がアンドロイドと対面したのはこの時が初めてではなかった。皇太子時代の2016年10月、京都府精華町の国際電気通信基礎技術研究所を訪れ、対話型アンドロイド「ERICA(エリカ)」と対面していた。石黒教授らのチームが手がけ、身ぶりや手ぶり、表情や視線などで人間と自然に会話でき、天皇陛下が目の前に立つと、ERICAは陛下に視線を向けた。

陛下の反応と石黒教授の証言

天皇陛下が「はじめまして」と声をかけると、ERICAは「はじめまして」とこたえた。ERICAから「関心を持っていただけましたか」と尋ねられると、陛下は「とても興味を持ちました」と笑顔に。うなずいたり、自ら話し出したりする様子に、陛下は感心した様子だった。

石黒さんによると、天皇陛下はこの時の経験を踏まえ、石黒さんの研究についても理解し、今回の視察も終始喜んでいた様子だったという。

両陛下が特に関心を持っていたのは、1千年後を象徴するアンドロイドだった。両陛下は「すごく人間らしいですね」と感想を述べたという。