EV失速で沈むパワー半導体、AIサーバー需要で光明 国内再編に自動車大手も関与か
EV失速のパワー半導体、AI需要で光明 再編に自動車大手も

世界的なEV(電気自動車)シフトの失速で大打撃を受けたパワー半導体業界に、AIサーバー向け需要という光明が見え始めた。中でも炭化ケイ素(SiC)を使ったパワー半導体は、AIサーバー向けの戦略製品として急成長している。国内ではローム、東芝、三菱電機の3社による事業統合構想が取り沙汰されるなど、大型再編の機運も高まっている。

EV狂乱の終焉と業界の苦境

一時は世界的なEVシフトに伴って需要が急増するとみられていたパワー半導体。動力源となるモーターを制御する役割を担い、特に高電圧への耐久性に優れ省エネ性能が高いとされるSiCパワー半導体は、新たな市場を切り開く戦略商品として各社が拡販にしのぎを削っていた。

しかし、EV向け市場では大誤算が発生。あるパワー半導体メーカーの幹部は「約束していた数量も受けてもらえず、生産能力だけ抱え込む。こちらとしては固定費が膨らむ一方でそれは困るという状況だった」とため息をつく。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

AIサーバー向け需要が光明に

その一方で、足元ではAIサーバー向けの需要が急拡大している。ロームではサーバー向けが前年同期比67%増と大きく伸びており、パワー半導体市場に新たな成長の柱が生まれつつある。

こうした中、国内ではローム、東芝、三菱電機の3社による事業統合構想の行方に注目が集まる。さらに、大手自動車メーカーもパワー半導体事業への関与に食指を動かしているとの見方が出ている。

今後の業界再編の行方

EVシフトの失速で苦境に立たされたパワー半導体業界だが、AIサーバー向け需要の急増が再編を後押しする可能性がある。国内の大型再編に大手自動車メーカーが関与するのか、今後の動向が注目される。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ