間もなくお盆休み。旅行やレジャーにでかける際、モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池搭載製品を持っていく人も多いだろう。しかし、思わぬ形で発火・発煙などの事故が起きている。製品評価技術基盤機構(NITE)に注意点を聞いた。
衝撃や暑さで発火するリスク
リチウムイオン電池搭載製品は衝撃に弱い。NITEによると、2024年7月、大阪府で10代の男性がモバイルバッテリーをかばんに入れて自転車で走行中、異音がした。確認すると、モバイルバッテリーなどが焼けていた。カバン内のリチウムイオン電池に外側から力が加わったため、異常発熱し、発火した可能性が考えられるという。
リチウムイオン電池には可燃性の電解液が使われており、暑い時期の取り扱いには特に注意したい。24年7月、滋賀県で駐車場にとめていた車の中に置いていたモバイルバッテリーやその周辺が焼損する火災が発生。リチウムイオン電池の内圧が上昇して破裂し、噴出した可燃性ガスに引火したとみられている。
事故を防ぐための注意点(NITEによる)
- 高温になる場所では使用しない 直射日光があたる場所や暑い日の車内などに放置しない。
- 強い衝撃や圧力を加えない リチウムイオン電池は外部からの衝撃が加わると、内部ショートが生じ、発煙や発火につながる。かばんの中に入れる際、製品の上や周辺に硬い物や重い物を配置しない。
- 目の届くところで充電する 充電中の事故が多くなっている。外出時や就寝時などの充電を避け、周りに可燃物がない安全な場所で充電する。
- リコール対象製品でないか確認する 製造・輸入事業者や消費者庁、NITEのホームページなどで、こまめにチェックする。対象製品になっていた場合、不具合が生じていなくても使うのをやめる。
- PSEマーク、製造・輸入事業者名が表示されている製品を選ぶ リチウムイオン電池を販売するためには、医療用など一部の例外を除き、電気用品安全法が定める技術基準に適合させた上で「PSE」マークを表示する必要がある。このマークが表示されていることや、製造・輸入事業者名が表示されているかも確認する。
- 非純正バッテリーの使用に注意 「非純正バッテリー」で火災を伴う事故が多発している。製品本体の製造・輸入事業者のホームページなどで注意喚起をしている場合があるので確認しておく。
異常を感じたら使用を中止
以下のような異常を感じた場合は、使用を中止する。
- 充電できない
- 不意に電源が切れる
- 急に充電残量がなくなる
- 充電中に以前よりも異常に熱くなる
- 膨らんで変形している
- 焦げたにおいや化学薬品のようなにおいがする
- 落とす・ぶつけるなどで強い衝撃を与え、一部が変形・破損している



