Ray-Ban Metaを支える深圳のサプライチェーンが、今度は自社ブランドのAIグラスで日本市場に攻勢をかけている。部品製造から自社ブランド展開へとシフトする動きは、スマートフォン黎明期のファーウェイやシャオミを彷彿とさせる。2025年7月10日には、Rokidが日本で一般販売を開始する予定だ。
深圳発AIグラスの多様な戦略
深圳の各社は、異なる機能で差別化を図っている。INMOは翻訳機能に特化し、GO3のレンズには視界に重なる形で情報を表示。Rokidは画面表示で勝負し、BleeqUpはツァイスのレンズを採用したサイクリスト向け「Ranger」でスポーツに特化。GetDは健康機能を掲げる。製品の狙いはばらばらだが、部品や製造を担う供給網は深圳に集中している。
供給網の重なりと自社ブランド化
日本で販売されるRay-Ban Metaの部品を作る工場と、自社ブランドのAIグラスを手がける工場は、同じ深圳にある。スマートフォンの黎明期にも、ファーウェイやシャオミがODMから自社ブランドへ踏み出し、世界でシェアを獲得した。GCS(Global Consumer Electronics Show)に参加した46社のうち6社がスマートグラスだったことは、同じ動きがこのカテゴリーでも始まっている証拠だ。
選び方の分かれ目:画面の有無
消費者が選ぶ際の分かれ目は、画面が必要かどうかだ。カメラと音声で足りるなら、Ray-Ban MetaやVIVE Eagle(いずれも8万円前後)が適している。一方、視界に翻訳字幕やナビを表示したい場合は、RokidやINMO(10万円前後)が選択肢となる。ただし、ディスプレイ型の中国勢が日本でそろうのはこれからだ。INMO GO3の投入時期は未定で、最初の一般販売は7月10日のRokidとなる。



