60代からの髪老化を防ぐ頭皮ケア:シャンプー選びと頻度の落とし穴
60代からの髪老化を防ぐ頭皮ケア:シャンプー選びと頻度

美容の展示会で世界中の女性の頭皮を観察してきた春日郁代氏(ヒューマンリソースコミュニケーションズ代表取締役、CIDESCO認定インターナショナルエステティシャン)は、「60代から注目すべきは髪・頭皮」と指摘する。多くの女性の頭皮に見られる共通の問題は、毛穴の詰まりだという。

頭皮の詰まりが髪の老化を加速させる

2025年にドバイで開催された中東最大級の美容イベント「ビューティーワールド」では、マイクロスコープで初めて自分の頭皮を見た参加者のほとんどが毛穴の詰まりを確認した。春日氏は「美容に精通した人でさえこの状態なので、一般の方もほぼ頭皮が詰まっていると言わざるを得ない」と述べる。

頭皮の詰まりは、髪のパサつき、薄毛、かゆみなどさまざまなトラブルの原因となる。しかし、適切なケアを根気強く続けることで、これらの悩みは軽減できるという。

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シャンプーの選び方:成分表示の見方

春日氏は「しっかりケアとはシャンプーです」と断言し、まず使用しているシャンプーの成分を確認するよう促す。シャンプーの成分の50~70%は水、次に界面活性剤が20~30%を占める。選ぶ際にチェックすべきは全成分表示の2番目以降、すなわち洗浄成分(界面活性剤)だ。

洗浄成分には主に3種類ある。

  • せっけん系:皮脂汚れに強く、毛穴の奥までしっかり落とせる。生分解性があり環境に優しいが、皮脂を取りすぎて頭皮が乾燥しやすい。成分例:せっけん素地、カリせっけん素地、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム。
  • アミノ酸系:洗い上がりが優しく、頭皮に負担が少ない。原価が高いため高価な商品が多いが、洗浄力が弱いとは限らず、種類によっては強いものもある。成分例:ココイルグリシン~、ココイルグルタミン酸~、ラウロイルグルタミン酸~。
  • サルフェート系:泡立ちがよく、さっぱり洗い上がる。洗浄力が強いため洗いすぎに注意が必要で、リーズナブルな製品に多い。成分例:ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス塩酸アンモニウム、ラウリル硫酸アンモニウム。

60代に推奨されるシャンプーと洗髪頻度

春日氏自身は60代にはアミノ酸系シャンプーを勧めている。また、洗髪頻度も重要だ。60歳以上になると頭皮からの皮脂分泌が減少し、乾燥しやすくなる。そのため、毎日の洗髪は必要な皮脂や栄養まで洗い流してしまい、頭皮や髪に負担をかけ、パサつきやかゆみの原因となる。

春日氏は「2日に1回程度のペースが良いでしょう」とアドバイスする。さらに、サルフェート系シャンプーを使用している場合は、3日に1回でも十分かもしれないという。ただし、オイルやスタイリング剤を毎日使う人は、付けっぱなしは頭皮に悪影響で清潔感を損なうため、毎日洗うべきだとしている。

正しいシャンプーの仕方(参考)

春日氏は正しいシャンプーの手順も公開している。まず、ブラッシングでほこりや汚れを落とし、ぬるま湯(38度程度)で予洗いする。シャンプーは手のひらでよく泡立ててから頭皮にのせ、指の腹を使って優しくマッサージするように洗う。爪を立てないことが重要だ。すすぎは十分に行い、シャンプーが残らないようにする。その後、必要に応じてトリートメントやコンディショナーを使用する。

60代からの髪と頭皮の健康を保つためには、適切なシャンプー選びと洗髪頻度の見直しが効果的だ。自分の頭皮の状態を観察しながら、最適なケアを見つけることが大切である。

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