日本でも人気のコンパクトSUV、アウディ「Q3」シリーズがフルモデルチェンジを遂げた。デジタル技術を満載した新型車の試乗を通じて、その出来栄えと改善点を探る。
デジタルライト技術:日本仕様で初採用
新型Q3の注目点の一つが、デジタルライト技術だ。この技術は基本的にドイツでは先代から採用されていたが、今回ようやく日本で認可が下りた。外気温が一定温度を下回ると雪の結晶のマークを投影するなど、実体験してみたい機能も備える。
東京の湾岸高速線でレーンライトを試そうとしたが、暗さや周囲の交通量など作動条件が厳しく、実際の体験はかなわなかった。
メルセデス・ベンツは2015年にコンセプトモデル「F015 Luxury In Motion」で、路面への画像照射技術を紹介。路上走行も体験したが、特に路肩の歩行者発見時に横断歩道パターンを照射する機能が印象的だった。しかし、同技術の実用化は見送られた。理由は「横断歩道などは警察の職域であり、運転者が同様のパターンを使うのは許されなかった」ためと説明された。
2バルブ式電子制御ダンパー:操縦性と乗り心地の両立
新型Q3のドライビング体験も重要なテーマだ。2バルブ式電子制御ダンパーが標準装備され、「縮み側と伸び側を独立して制御する2バルブ構造により、減衰力をより短時間かつ緻密に制御することが可能」とプレスリリースで説明されている。ダンパー制御、特に伸び側の設定は快適性とスポーティさの両立が難しい部分だ。
アウディは高い応答性と滑らかさを両立し、「アウディドライブセレクトにより、走行状況やドライバーの好みに応じた乗り味を選択できる」と謳う。実際に試乗した110kWのQ3では、快適性を期待したが少し硬めに感じた。
期待にたがわぬ150kWモデル
一方、150kWモデルでは、よりスポーティな走りが期待に応える内容だった。ダンパーの設定が異なるのか、乗り心地と操縦性のバランスがより洗練されている印象だ。すべてのモデルに赤いブレーキキャリパーが標準装備され、スポーティさを強調する。
リアのコンビネーションランプは上下2分割となり、左右幅いっぱいのシグネチャーライトと光るエンブレムが目を引く。



