異常気象の頻度が増すなか、車中で危機に見舞われた悲しいニュースを目にすることも珍しくなくなってきました。車中で非常事態に陥ったとき、命綱となるのが防災グッズです。今回は、スーパーオートバックス・環七王子神谷で、最近注目を集めている車載向け防災グッズを取材しました。
防災グッズの売れ行きは「確実に増えている」
同店で店長代行を務める松永裕介氏は、最近の防災グッズの売れ行きについて「気にする人は確実に増えています。とくに、大きな災害に見舞われると影響はダイレクトに現れます」と話します。
取材した9月半ばは、8月に千葉県を襲った豪雨の爪痕がくっきり残っていて、防災グッズ売り場には一時品切れとなったアイテムもみられました。災害は豪雨だけではありません。車中で見舞われるあらゆる災禍に備えるべく、どんなアイテムが選ばれているのでしょうか。「車載防災グッズ選び 基本の3カ条」を踏まえ、松永氏にピックアップしてもらった6つの注目アイテムをみていきましょう。
注目アイテム:緊急脱出用ハンマーと携帯トイレ
まず挙げられたのが緊急脱出用ハンマーです。千葉県豪雨の直後ということもあり、同店には問い合わせが殺到していたとのこと。とくに売れ行きが目立っていたのは、同店のプライベートブランドに属する「AQ.緊急脱出用ハンマー」でした。取材時の価格は1,980円です。
「軽い力でも窓ガラスが割れる仕組みに加えて、シートベルトが切れるカッターも付いています。やはり、洪水などに見舞われたときのことを考えて買われる方が多い印象です」
次にピックアップされたのは携帯トイレです。同店で目立っていたのは、SEIWAの「Z61携帯トイレ」。尿処理用の3枚パックで、取材時の価格は598円でした。
「携帯トイレの売れ行きも伸びています。豪雨や地震、豪雪などで、長時間身動きが取れなくなったときはもちろん、普段の渋滞時にも役に立ちます。そんなに大きなアイテムではありませんし、4人家族で2~3個買って行かれることもよくあります」
クルマのトラブル対策:ジャンプスターターとパンク修理剤
緊急時の備えとして人気があるのが、バッテリーが上がったときの助けとなるジャンプスターターです。とくに売れているのは、ベロフジャパンの「モバイルバッテリージャンプスターター JSC601」とのこと。7,800mAhのバッテリーを備え、ガソリン車なら排気量4,000ccまで、ディーゼル車なら2,000ccまでサポートするほか、スマホなどのモバイルバッテリーとしても使えます。取材時の価格は11,900円でした。
「クルマのトラブルで最も多いのがバッテリー上がりです。これさえあれば、他のクルマに助けを求めなくてもエンジンがかけられるので、車通りが少ない場所でも安心できます。とくにJSC601は大容量で、しかも長持ちするタイプの電池を採用しているので、よくお勧めしています」
パンク修理剤も定番の需要があります。同店で安定して売れているのは、武蔵ホルトの「TYREWELD(タイヤウェルド)」シリーズです。パンクしたときにタイヤバルブにホースノズルをねじ込むと、水性の修理剤がタイヤ内部で素早く膨らみ、約90秒で応急処置できます。ジャッキなどの工具も不要。中サイズの価格は1,980円でした。
「タイヤのパンクもよくあるトラブルです。最近はスペアタイヤを積まれていないケースも多いのですが、TYREWELDがあれば立ち往生は防げるので、頼もしいですよね」
ガソリン携帯缶と撥水剤も注目
次に挙げられたのはガソリン携帯缶です。予備のガソリンを安全に確保しておける容器で、同店では矢澤産業の「ガソリン携帯缶」シリーズが定番人気となっていました。一般車両向けには、20リットル入る「YR-20」がよく選ばれるとのこと。取材時の価格は6,480円でした。
「ガス欠もよくあるクルマのトラブルですが、長期におよぶ災害時は車中での活動が多くなりがちなので、ガス欠のリスクも上がります。携帯缶があれば、緊急時に満タン+αのガソリンが確保できますから、持っておくと頼もしいです」
最後にピックアップされたのは、ガラスやミラー用の撥水剤です。普段のお手入れに使うアイテムとみられがちですが、「しっかり塗っておけば荒天時も走行中の風で水をはじいてくれるので、視界が確保できます。大雨が増えていますし、備えとして意識していただくと良いと思います」といいます。同店で売れ筋なのは、ソフト99コーポレーションの「ぬりぬりガラコDX」とのこと。取材時の価格は1,080円です。
※本文と写真で掲載している価格は、2026年9月14日16:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度にしてください。