自動車部品メーカーが牛の出産支援、カプセル型センサーで畜産に参入
自動車部品メーカーが牛の出産支援、カプセル型センサーで畜産に参入

自動車部品メーカーの太平洋工業(岐阜県大垣市)が、タイヤの温度や動きを計測する技術を活用し、牛の体調管理に役立つサービスを提供している。人手不足や牛の効率的な出産に一役買っている。

カプセル型センサーで牛の体調を管理

太平洋工業が開発した「CAPSULE SENS(カプセル・センス)」は、高さ2.64センチ、横9.4センチのカプセル型センサーだ。牛に飲み込ませると胃の中にとどまり、体温や行動を計測する。発情や出産のタイミング、疾病の可能性がある発熱などを感知し、専用アプリに伝える。

太平洋工業は1930年創業で、タイヤに空気を入れる時に弁が開き、通常は空気の逆流を防ぐ「バルブコア」という精密部品でトップシェアを誇る。

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畜産業界の課題に着目

雌牛の発情期は21日周期で訪れ、発情行動が起きてから16時間後が最も受精しやすいタイミングとされる。しかし、発情行動を見逃すと3週間の空白ができる。また、出産時に人手がないと死産になる可能性が高まるという。そのため、日夜関係なく見回りしている農家も多いが、高齢化も相まって負担は増える一方だ。

独立行政法人農畜産業振興機構によると、2025年の肉用牛の飼養戸数は3万4千戸で、前年から6.8%減った。一方、飼養頭数は260万頭前後で推移し、1戸あたりの飼養頭数は76.3頭で前年から3.1頭増えた。

「第2の目」で人手不足に貢献

そんな状況に目を付けた太平洋工業は、人間にかわる「第2の目」をつくれないかと考え、タイヤの計測技術を活用した。

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