大の里が1年ぶり賜杯、師匠の「自分を信じて続けろ」の言葉が励みに
大の里が1年ぶり賜杯、師匠の助言が励みに

大相撲秋場所は27日に東京・両国国技館で千秋楽を迎え、横綱大の里関(26)が復活優勝を遂げた。左肩のけがによる2場所連続休場を経て出場した7月の名古屋場所は不本意な成績に終わり、再起を期した今場所。相星決戦で大関安青錦関を圧倒し、1年ぶりに賜杯を抱いた。

涙の優勝インタビュー

満員の国技館で君が代が流れる中、涙を浮かべた横綱の姿が、苦難の道のりを物語っていた。優勝インタビューでは「本当にこの景色だけを見たくて頑張って、優勝できてうれしい」とやり切った表情で語った。

師匠の助言が支えに

驚異的なスピードで最高位に上り詰めた大の里関にとって、この1年間は初めて直面した大きな試練だった。先場所は4日目で早々に3敗。休場危機に陥ったとき、師匠の二所ノ関親方(40)(元横綱稀勢の里)から声を掛けられた。「弱くなったわけじゃない。自分を信じて続けろ」

横綱として8場所連続休場を経験した師匠だからこそ、弟子の苦悩を察したのかもしれない。本場所中はめったに助言しない師匠からの言葉に、大の里関は「この場所が良い経験だったと思える日が来る。絶対に休場はしない」と奮い立ったという。取組後の支度部屋では悲壮感も漂わせながら14日目に勝ち越し、この場所を9勝6敗で終えた。

6度目の優勝、新たな味

そして雪辱を誓って臨んだ今場所、6度目の優勝。「思い通りの相撲を取れない1年が続いた。(今場所で)成長したかなと思うので、またレベルの高い優勝をしたい」。過去5度とはまた違う優勝の味をかみしめた。