2026年5月19日に発売されたアウディの新型「Q3」(3代目)は、フルモデルチェンジにより質実剛健なSUVへと劇的に進化した。ベースグレードでも十分な魅力を持つ理由を詳しく解説する。
操作性を追求したインテリアデザイン
新型Q3のインストルメントパネルとタッチパネルの境目はパームレスト状になっており、手首の一部を寄りかけることができる。この設計により、画面下部のエアコン操作部分にタッチする際も手首が固定され、指先がフラつかず確実に操作できる。また、画面右側のボタン配置も手をモニターの縁にかけることで誤操作が少なくなる工夫が施されている。
必要にして十分な動力性能
パワートレインは1.5L直列4気筒DOHCガソリンターボエンジン(150PS/250N・m)に48V系(総電圧44V)マイルドハイブリッドを組み合わせる。電動モーターのスペックはアウディからの公式発表はないが、同じパワートレインを持つフォルクスワーゲン・ティグアンと同様(18PS/56N・m)とみられる。車両重量は1610kgとスペック上は非力に見えるが、試乗した一般道路や80km/h規制の高速道路では動力不足は感じられなかった(大人2名+撮影機材を積載)。
滑らかな乗り味と静粛性
乗り味は滑らかさが際立つ。装着タイヤは235/55R18で、伸び側と縮み側の減衰力を分割して生み出すダンピングコントロールサスペンション(電子制御可変減衰機構)を組み合わせる。同様の機構はティグアンでは「DCC」の名称で採用されるが、Q3向けにややソフトなライド設定となっている。静粛性も高く、ただし高回転域ではエンジン透過音が大きくなり、後席ではタイヤパターン由来の低周波数帯の音が目立つこともある。
新型Q3は、ベースグレードでも日常使用で十分な性能と快適性を備え、SUVとしての実用性を高めている。唯一気になる点としては、高速道路でのさらなる静粛性向上が挙げられるが、総合的には隙のない仕上がりだ。



