トヨタ自動車は、2026年に新型C-HRの電気自動車(EV)版を投入する方針を固めた。航続距離は600キロメートルを超え、次世代バッテリーを搭載する。欧州市場を中心に販売し、EVシフトを加速する狙いだ。
新型C-HRのEV版、2026年投入へ
トヨタは、2026年に発売予定の新型C-HRにEV版を設定する。現行のC-HRはガソリン車とハイブリッド車のみだが、次期型ではEVをラインアップに加える。航続距離は600キロメートル超を目標とし、競合車種に対抗する。
搭載するバッテリーは、トヨタが開発中の次世代バッテリー「バイポーラ型ニッケル水素電池」や「全固体電池」の一部技術を応用したものとみられる。トヨタは2027〜2028年の全固体電池の実用化を目指しており、新型C-HRのEV版にはその前段階の技術が採用される可能性がある。
欧州市場を中心に展開、販売台数目標は非公表
新型C-HRのEV版は、欧州市場を主な販売地域と想定している。欧州では厳格な排ガス規制が導入されており、EVの需要が拡大している。トヨタは欧州でEVの販売を強化しており、2026年までにEVのラインアップを拡充する計画だ。
販売台数の目標は公表されていないが、C-HRは欧州で人気のモデルであり、EV版の投入で販売増加が期待される。現行C-HRの欧州販売は年間約10万台で、EV版がそのうちの一定割合を占める可能性がある。
次世代バッテリーで航続距離を延長
トヨタは、次世代バッテリーの開発を進めており、2026年の新型C-HRに搭載するバッテリーは、現行のリチウムイオン電池よりもエネルギー密度が高い。これにより、航続距離を600キロメートル超に延ばすことが可能になる。
トヨタは、2026年までにEVの航続距離を700キロメートル以上に延ばす目標を掲げており、新型C-HRはその第一弾となる。また、バッテリーのコスト削減も進め、EVの価格を抑える方針だ。
トヨタのEV戦略、2030年に年間350万台販売目標
トヨタは、2030年にEVの世界販売台数を年間350万台とする目標を掲げている。新型C-HRのEV版は、その目標達成に向けた重要なモデルとなる。トヨタは、2026年までにEVのラインアップを10車種以上に拡充する計画で、新型C-HRはその中核を担う。
トヨタの豊田章男社長は、「EVは重要な選択肢の一つだが、顧客のニーズに応えるために多様なパワートレインを提供する」と述べており、EVだけでなくハイブリッド車や燃料電池車も併売する方針だ。
競合はテスラやフォルクスワーゲン、価格競争も激化
新型C-HRのEV版は、テスラの「モデルY」やフォルクスワーゲンの「ID.4」などと競合する。これらの車種は航続距離が500キロメートル前後で、価格も500万円台からと競争が激しい。
トヨタは、新型C-HRのEV版の価格を、競合車種と同等かそれ以下に設定する方針とみられる。また、トヨタのブランド力や販売網を生かし、販売台数の拡大を目指す。
日本市場への投入は未定、国内EV需要の拡大が鍵
新型C-HRのEV版の日本市場への投入は未定だ。日本ではEVの普及が遅れており、充電インフラの整備も課題となっている。トヨタは、国内のEV需要の動向を見極めながら、投入時期を判断する。
トヨタは、2025年までに日本でEVの販売を開始する計画だが、具体的なモデルは明らかになっていない。新型C-HRのEV版は、日本市場にも投入される可能性があるが、時期は未定だ。



