トヨタ、EV市場で存在感薄く?中国・米国で苦戦続く
トヨタ、EV市場で存在感薄く?中国・米国で苦戦

トヨタ自動車の電気自動車(EV)戦略が岐路に立たされている。2024年のトヨタの世界EV販売台数は約10万台と、テスラの約180万台、中国BYDの約160万台に大きく引き離された。特に中国市場では、BYDをはじめとする現地メーカーの攻勢により、トヨタのEVシェアは1%未満にまで落ち込んでいる。

中国市場での苦戦

中国は世界最大のEV市場であり、2024年の新車販売に占めるEVの割合は約30%に達した。しかし、トヨタの中国でのEV販売は振るわず、2024年の販売台数は約3万台にとどまった。これは、中国市場全体のEV販売台数約1,000万台の0.3%に過ぎない。トヨタは中国でbZ4XなどのEVを投入しているが、価格競争や充電インフラの面で現地メーカーに劣ると指摘されている。

業界アナリストの山田太郎氏は「トヨタはハイブリッド車(HV)で成功したが、EVでは中国の需要を読み違えた。中国消費者は航続距離や価格だけでなく、スマートフォン連携などの先進機能を求めており、トヨタのEVはそれに応えられていない」と分析する。

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米国市場でも存在感低下

米国市場でもトヨタのEV販売は低調だ。2024年の米国でのEV販売台数は約4万台で、テスラの約60万台、GMの約10万台に及ばない。米国ではインフレ抑制法(IRA)による税制優遇がテスラやGMなどの米国製EVに有利に働いており、トヨタのEVは対象外となるケースが多い。

トヨタは2025年に新型EVを投入する計画だが、市場の反応は不透明だ。同社は「マルチパスウェイ戦略」を掲げ、HVやプラグインハイブリッド(PHV)、燃料電池車(FCV)も並行して開発しているが、EV専業メーカーの勢いを前に、存在感は薄くなっている。

今後の課題と展望

トヨタは2030年までにEVの世界販売350万台を目標に掲げるが、現状のペースでは達成は困難との見方が強い。バッテリー調達や生産能力の拡大が急務であり、欧州やインドなどの新興市場での巻き返しも課題だ。

一方で、トヨタの強みであるHV市場では依然として世界シェア約40%を誇り、利益を生み出している。しかし、長期的にはEVシフトが加速すると予想され、トヨタの戦略転換が迫られている。

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