トヨタ、中国でEV販売が急落-競争激化で苦境に
トヨタ、中国でEV販売が急落-競争激化

トヨタ自動車の中国市場における電気自動車(EV)販売が急激に落ち込んでいる。2025年3月の販売台数は前年同月比で約40%減少し、約1万2000台にとどまった。これは、中国市場全体でEV販売が拡大する中での大幅な減少であり、同社の競争力低下が浮き彫りとなった。

中国EV市場の構造変化

中国EV市場は、2024年に前年比で約25%成長したが、トヨタのシェアは2%未満に低迷している。一方、地元大手のBYDは同市場で約35%のシェアを占め、販売台数は前年比で約30%増加した。トヨタはハイブリッド車では強いが、EVでは出遅れている。

業界アナリストは「トヨタは中国市場でEV戦略を誤った。価格競争に巻き込まれ、モデルラインナップも限られている」と指摘する。特に、BYDの低価格モデル「シー」シリーズが人気を集め、トヨタの「bZ4X」は販売不振に陥っている。

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トヨタの対応策と課題

トヨタは2026年までに中国市場に10車種以上のEVを投入する計画だが、現地生産の強化や販売網の再構築が必要とされる。同社は2025年4月、中国でのEV生産能力を年産30万台に増強すると発表したが、需要喚起には至っていない。

また、中国政府の補助金政策も影響している。2024年末に終了した購入補助金が、2025年からは充電インフラ整備にシフトしたため、価格競争が一層激化している。トヨタの中国法人トヨタ・モーター・チャイナの広報担当者は「当社は長期的な視点で中国市場にコミットする」とコメントしたが、短期的な販売回復は見込めない。

今後の見通し

中国EV市場は2025年に年間販売台数が1000万台を超えると予想されるが、トヨタのシェア拡大は容易ではない。競合の比亜迪(BYD)や小鵬汽車(Xpeng)などが新型モデルを投入する中、トヨタは技術面での差別化が急務だ。

さらに、欧米の関税引き上げもトヨタのグローバル戦略に影を落とす。中国生産のEVを欧州に輸出する計画も、現地生産への切り替えを迫られる可能性がある。トヨタの豊田章男会長は「中国市場は世界で最も競争が激しい。我々は適応しなければならない」と述べている。

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