世界的に電気自動車(EV)へのシフトが加速しているが、ガソリン車が完全になくなるわけではない。東洋経済の記事によると、ガソリン車が生き残る理由は3つある。
理由1:充電インフラの整備が追いつかない
EVの普及には充電スタンドの整備が不可欠だが、特に地方や途上国ではインフラ整備が遅れている。日本では2023年時点で充電器の設置数が約3万基と、ガソリンスタンドの約3万カ所と同数程度だが、EVの台数が増えれば不足する可能性がある。欧州でも、充電器不足がEV販売の伸び悩みの一因となっている。
理由2:航続距離と充電時間の課題
現在のEVは、1回の充電で走行できる距離がガソリン車に劣る。例えば、日産リーフの航続距離は約400kmだが、ガソリン車は500km以上が一般的。また、充電時間も急速充電器でも30分以上かかるのに対し、ガソリン車は数分で給油できる。長距離ドライブや時間に制約のあるユーザーには、ガソリン車の利便性が高い。
理由3:製造コストと価格の壁
EVはバッテリーコストが高く、ガソリン車より販売価格が高い。2023年時点で、EVの平均価格はガソリン車より約30%高い。特に、軽自動車や小型車のEVは選択肢が少なく、価格面でガソリン車の需要が残る。トヨタの関係者は「すべての地域でEVが最適解とは限らない」と述べている。
これらの理由から、完全なEV移行には時間がかかり、ガソリン車はハイブリッド車とともに市場に残り続けると予想される。自動車メーカーは、EVとガソリン車の両方を提供する戦略を取っており、消費者は用途に応じて選択できる時代が続く。



