ソニーが新型EV「AFEELA」を世界初公開、2026年発売へ
ソニーが新型EV「AFEELA」世界初公開、2026年発売

ソニー・ホンダモビリティ(東京都中央区)は、米ラスベガスで開催されているCES 2025において、新型電気自動車(EV)「AFEELA(アフィーラ)」のプロトタイプを世界初公開した。2026年春に北米市場で発売を開始する計画で、価格は約1000万円(約6万5000ドル)からと見込まれている。

ソニーとホンダが共同開発したEVの全貌

AFEELAは、ソニーのセンシング技術やエンターテインメント技術と、ホンダの車両製造技術を融合させたプレミアムセダン型EVだ。全長約4.9メートル、全幅約1.9メートル、全高約1.5メートルで、ホイールベースは約3メートルとなる。外観は滑らかで未来的なデザインを採用し、フロントには横幅いっぱいに広がる「メディアバー」と呼ばれるディスプレイを搭載。これにより、車外とのコミュニケーションや充電状態の表示などが可能となる。

車内には、ダッシュボード全体にわたる大型パノラミックディスプレイを装備。ソニーが強みとする映像・音響技術を活かし、高品質なエンターテインメント体験を提供する。また、運転席と助手席にそれぞれ独立したディスプレイを配置し、ドライバー向け情報とパッセンジャー向けコンテンツを分けて表示できる。

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自動運転技術とソフトウェア戦略

AFEELAは、ソニーが開発したイメージセンサーやLiDAR(光による測距センサー)を搭載し、高速道路でのハンズオフ運転が可能なレベル3自動運転機能を目指す。ただし、発売当初はレベル2+の高度運転支援システム(ADAS)からスタートし、ソフトウェアアップデートにより段階的に機能を拡張する方針だ。

ソニー・ホンダモビリティの川西泉社長は、「AFEELAは単なる移動手段ではなく、『モビリティの新しい価値』を提供する。ソフトウェアの継続的な進化により、購入後も車両が成長し続ける体験を実現する」と述べている。

販売計画と市場戦略

販売はまず北米市場から開始し、その後、日本や欧州など他地域への展開を検討する。販売チャネルはオンライン直販と、一部の実店舗を組み合わせたハイブリッド方式を採用。価格は約1000万円からと、テスラ「モデルS」やメルセデス・ベンツ「EQS」などの競合を意識したプレミアムセグメントに位置づける。

ソニー・ホンダモビリティは、2025年内に予約受付を開始し、2026年春から納車を始める計画。初年度の販売台数は非公表だが、業界関係者は年間数千台規模と予測する。

業界への影響と今後の展望

ソニーとホンダの異業種連合によるEV参入は、自動車業界に新たな風を吹き込む。ソニーのエレクトロニクス技術とホンダの自動車技術の融合は、今後のEV開発の一つのモデルケースとなる可能性がある。特に、ソフトウェア定義型車両(SDV)の実現に向けて、両社の強みを活かした独自のアプローチが注目される。

一方で、競合の激しいEV市場において、プレミアムセグメントでの差別化が課題となる。AFEELAは、ソニーのエンターテインメント技術を前面に押し出した独自の価値提案で、既存のEVメーカーとの差別化を図る方針だ。

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