ソニー・ホンダモビリティ(東京都港区)は、2026年に高級電気自動車(EV)「アフィーラ(Afeela)」の受注を開始し、2028年から米国と中国市場で販売する計画を明らかにした。同社はソニーグループと本田技研工業の合弁企業で、2022年に設立された。
アフィーラの概要と販売計画
アフィーラは、ソニーのエンターテインメント・イメージング技術とホンダの車両開発・製造技術を融合したセダン型EV。価格帯は10万ドル(約1500万円)前後を想定し、高級車市場をターゲットとする。年間販売台数は約1万台を目標とし、まずは米国で販売を開始した後、中国市場に参入する。生産はホンダの北米工場で行われる見通し。
技術的特徴と競争優位性
アフィーラの最大の特徴は、ソニーが強みを持つセンサーやAI技術を活用した高度な運転支援システムと、車内エンターテインメント機能。例えば、車内外の状況を認識するための45個のセンサーと、没入感のあるゲームや映像を楽しめる大型ディスプレイを搭載する。また、ホンダの安全技術「Honda SENSING 360」も統合される。
市場戦略と今後の展望
同社は、まずは米国でブランド認知度を高め、その後中国市場に進出する計画。中国では、現地のEVメーカーとの競争が激しいが、ソニーのエンターテインメント技術とホンダの信頼性を武器に差別化を図る。また、欧州市場への展開も視野に入れている。ソニー・ホンダモビリティの水野泰秀CEOは、「アフィーラは単なる移動手段ではなく、新しい体験を提供する」と述べている。
業界への影響と課題
高級EV市場では、テスラやメルセデス・ベンツ、BMWなどが激しく競争しており、アフィーラの成功には独自の価値提案が不可欠。また、年間1万台という生産台数は、量産効果を狙うには小規模だが、プレミアム戦略として位置づけられている。ソニー・ホンダモビリティは、2026年の受注開始までに、販売ネットワークや充電インフラの整備を進める必要がある。



