トヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」が投入した新型コンパクトSUV「LBX」が、欧州市場で好調な滑り出しを見せている。2023年12月に発売されたLBXは、レクサスブランドで最もコンパクトなモデルとして、特に欧州の都市部を中心に需要を拡大している。
欧州での受注は年間目標の2倍超
レクサスによると、欧州でのLBXの受注台数は発売から約3カ月で年間販売目標の2倍以上に達した。具体的な数字は非公表だが、同社の欧州責任者は「想定を大きく上回る反響」とコメントしている。特にドイツ、フランス、英国での受注が好調で、全受注の約7割をハイブリッドモデルが占める。
日本市場との販売戦略の違い
日本市場ではLBXの価格帯は約460万~550万円だが、欧州では競合するプレミアムコンパクトSUV(アウディQ2、BMW X1など)に対抗するため、ベースグレードを約3万ユーロ(約480万円)に設定。さらに、欧州では「LBX Relax」という上級トリムを用意し、本革シートやマークレビンソンオーディオを標準装備するなど、差別化を図っている。
欧州仕様の特徴
欧州向けLBXは、日本仕様と比べてサスペンション設定を硬めにチューニングし、高速走行時の安定性を向上。また、全車に「Lexus Safety System+」を標準装備し、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストを強化。デザイン面では、フロントグリルを大型化し、よりアグレッシブな印象を与える。
販売チャネルの拡充
レクサスは欧州での販売網も強化。2024年中に欧州のディーラー数を現在の約150店舗から170店舗に増やす計画で、特にイタリアやスペインでの展開を加速する。また、オンライン販売の比率を高め、顧客が自宅でカスタマイズから契約まで完結できるシステムを導入した。
今後の展望
LBXの成功を受け、レクサスは欧州での電動化戦略をさらに加速させる見通し。2025年までに欧州で販売する全モデルにハイブリッドまたはプラグインハイブリッドを設定する方針で、LBXのEVバージョンも開発中とされる。トヨタ自動車の佐藤恒治社長は「LBXはレクサスの新たな顧客層開拓の鍵」と述べ、欧州市場への注力を強調している。



