2024年の世界の電気自動車(EV)販売台数が過去最高を記録した。市場調査会社のデータによると、全世界のEV販売台数は前年比30%増の約1200万台に達し、初めて年間1000万台を突破した。特に中国勢の成長が顕著で、BYD(比亜迪)が約300万台を販売し、テスラの約180万台を大きく引き離した。
中国EVメーカーの躍進
BYDに加え、新興メーカーのNIO(蔚来汽車)やXPeng(小鵬汽車)も販売を伸ばし、中国メーカーの世界シェアは50%を超えた。これに対し、テスラは米国市場で堅調だが、中国市場では競争激化によりシェアを落としている。欧州メーカーも遅れを取っており、フォルクスワーゲンはEV販売でBYDに次ぐ世界2位を目指すが、中国市場での苦戦が響いている。
地域別の動向
地域別では、中国が約700万台で世界最大の市場。欧州は約300万台で、ドイツやフランスが牽引するが、補助金削減の影響で伸び悩む。米国は約150万台で、IRA法の効果が徐々に現れている。日本は約10万台と低迷し、EVシフトの遅れが顕著だ。
「中国メーカーの低価格攻勢が世界市場を変えている」と、業界アナリストは指摘する。BYDの「Seagull」は1万ドルを切る価格で販売され、新興国市場でも需要を喚起している。
今後の展望
2025年には世界販売が1500万台に達するとの予測もある。一方で、原材料価格の高騰や充電インフラ不足が課題だ。中国メーカーは欧州や東南アジアに工場を建設し、現地生産を加速している。日本メーカーは巻き返しを図るが、競争は厳しさを増している。



