EV販売減速で中国自動車業界に再編の波、BYD首位も利益率低下
EV販売減速で中国自動車業界に再編の波

中国の電気自動車(EV)市場が急速な成長から一転、減速局面を迎えている。2024年上半期のEV販売台数は前年同期比で約20%増加したものの、前年の倍増ペースからは明らかに鈍化。業界関係者によると、補助金縮小や消費者の購買意欲低下が主因だ。

BYD首位も利益率低下、競争激化

最大手のBYDは販売台数で依然首位を守るが、2024年第1四半期の営業利益率は前年同期の8.2%から5.5%に低下。価格競争が激化し、各社が値下げを余儀なくされている。業界アナリストは「市場全体の需給バランスが崩れ、淘汰の時代に入った」と指摘する。

新興メーカーの苦戦と再編の動き

新興EVメーカーは特に厳しい状況だ。NIO(蔚来汽車)やXPeng(小鵬汽車)は赤字が続き、資金調達に苦慮。今年に入り、複数の小型メーカーが生産縮小や合併を発表している。一方、伝統的なガソリン車メーカーもEVシフトに遅れ、生き残りをかけた提携が加速。例えば、浙江吉利控股集団は傘下ブランドの統合を進めている。

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政府の支援策と市場の行方

中国政府はEV普及を国家戦略と位置づけ、充電インフラ整備や農村部への販促補助を拡大。しかし、過剰生産能力の調整が急務で、業界再編は避けられない。専門家は「今後2〜3年でメーカー数が現在の半分以下に減る可能性がある」と予測する。市場全体としては、2025年までに新車販売に占めるEVの割合が40%を超える見通しだが、成長ペースは緩やかになる。

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