EV販売鈍化、トヨタと中国勢の攻防激化
EV販売鈍化、トヨタと中国勢の攻防

世界の電気自動車(EV)市場で販売の鈍化が顕著となっている。特に中国市場では、補助金縮小や需要の一巡により、EVの伸びが鈍り、各社の競争が激化している。こうした中、トヨタ自動車はハイブリッド車(HV)の強みを活かした戦略を強化。中国のEVメーカーとの攻防が注目を集めている。

EV販売の減速とその背景

国際エネルギー機関(IEA)の報告によると、2024年の世界のEV販売台数は前年比で約20%増と予測されるが、これは2023年の35%増から減速している。特に中国では、2023年のEV販売が前年比で約30%増だったのに対し、2024年は15%程度の伸びにとどまる見通しだ。原因として、政府による購入補助金の段階的廃止や、充電インフラの整備不足が挙げられる。

トヨタのHV戦略と中国勢のEV攻勢

トヨタは、EVへの全面転換ではなく、HVやプラグインハイブリッド車(PHV)を含めたマルチパスウェイ戦略を継続。2023年度のHV販売は世界で約350万台と過去最高を記録し、利益率も高い。一方、中国のBYD(比亜迪)は2024年上半期に世界で約160万台のEVを販売し、トヨタを追い上げる。BYDの広報担当者は「当社のEVは価格競争力と性能で優位に立つ」とコメントしている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

市場の変化と今後の展望

EV市場の減速は、中国だけでなく欧州でも見られる。欧州連合(EU)が2035年にガソリン車の新車販売を事実上禁止する方針を掲げる中、消費者の購買意欲は低下。ドイツの自動車アナリスト、マルクス・シュミット氏は「EVの需要は一時的な調整局面にあるが、長期的なトレンドは変わらない」と指摘する。トヨタと中国勢の攻防は、今後の自動車業界の行方を左右する重要な要素となりそうだ。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ