EV充電で異変、東京電力管内で需要急増の実態
EV充電で異変、東京電力管内で需要急増

電気自動車(EV)の普及に伴い、東京電力管内で充電による電力需要が急増している。2024年度の最大需要は前年比約30%増の120万kWに達し、これは一般家庭約40万戸分の消費電力に相当する。この急増は、系統の安定運用に影響を及ぼす可能性があるとして、関係者の間で懸念が広がっている。

充電需要のピークは夜間

東京電力パワーグリッドのデータによると、充電需要のピークは夜間の20時から23時に集中している。この時間帯は家庭の電力消費も多いため、系統への負荷が特に大きくなる。同社の担当者は「EV充電が集中する時間帯に、変圧器などの設備に過負荷がかかるリスクがある」と指摘する。

充電インフラの整備状況

東京電力管内では、急速充電器の設置数が2023年度末時点で約1万5000基に達した。これは前年比で約20%の増加となる。しかし、需要の伸びに追いついておらず、特に集合住宅や商業施設での充電設備不足が課題となっている。

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系統安定化への対策

東京電力は、充電需要のピークシフトを促すため、時間帯別料金の導入を検討している。また、V2G(Vehicle to Grid)技術を活用し、EVのバッテリーを系統の調整力として利用する実証実験も進めている。同社の技術責任者は「EVの充電を制御することで、系統の安定化と再生可能エネルギーの有効活用が期待できる」と述べている。

今後の見通し

政府は2030年までにEVの新車販売比率を50%にする目標を掲げており、充電需要は今後さらに増加すると見られる。東京電力は、充電インフラの拡充と需要管理の両面から対策を強化する方針だ。

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