ステランティスジャパンが2026年7月24日に発売したシトロエン「C3 エアクロス ハイブリッド」に試乗した。このクルマは「Bセグメント」に属する小型SUVで、車内は3列シート7人乗り。小さいのに大勢で乗れるという点では、日本で人気のトヨタ自動車「シエンタ」と比較するのも一興だ。
7人乗り小型SUVの概要と試乗インプレッション
ステランティスジャパンによると、C3 エアクロス ハイブリッドは「Bセグメントで唯一の7人乗りSUV」だ。グレードは「PLUS」(399.9万円)と「MAX」(435万円)の2種類で、PLUSは受注生産のため、主力はMAXとなる。
パワートレインは1.2Lガソリンターボエンジンと電動モーター、6速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせた48Vのマイルドハイブリッドシステム。発進時はモーターで静かに走り出し、中高速域ではエンジンが仕事をする。市街地の低速走行時には約50%を電動で走行するとされ、走り出しの力強さが印象的だった。
3列目シートの実用性と乗り心地
3列目まで標準装備の「アドバンストコンフォートシート」はふかふかで快適な座り心地。シトロエンならではの「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション」によるしなやかな足回りも加わり、乗り心地は良好。短距離の試乗だったが、長距離移動でも疲れにくいという説明に納得できた。
純正ナビは付いていないが、「Android Auto」とアップル「カープレイ」が使用可能。ACCが付いていないため、高速道路の長距離移動を「ほぼ自動運転」でこなすことはできない。
身長174cmの筆者が3列目に座った印象では、スペースは少し窮屈だった。進行方向左側の席は2列目シートの下につま先を入れるのが難しく、長時間の乗車は大変そう。右側の席は前席の下につま先が入れられた。3列目には体の小さめな人が乗るのが無難だ。
シエンタとの比較
小さいのに最大7人乗れるクルマとしては、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」が思い浮かぶ。コンパクトミニバンとSUVでは車種が異なるが、「小さくて多人数乗車ができる」ことを優先する人には、C3 エアクロス ハイブリッドも選択肢に入れてみてはどうだろうか。少なくとも、人と「かぶる」ことは少ないはずだ。
比較表では、C3 エアクロスはメイングレードの「MAX」、シエンタは最上級グレード「Z」(7人乗り)のハイブリッド、2WDを取り上げた。シエンタのコスパの高さは脱帽ものだが、フレンチテイストを取り入れたい人にはC3 エアクロス ハイブリッドも試してほしい。
2列目と3列目はスライドできないため、両方を倒してもフルフラットなスペースは作れないが、溝をふさぐパネルが付いており、床に途切れのない荷室を作ることができる。



