中国の電気自動車(EV)市場で、新興メーカーが急速にシェアを拡大している。一方、日本メーカーは苦戦を強いられており、競争力の低下が顕著だ。2023年の中国EV販売台数は前年比36%増の約760万台に達し、市場全体の成長を牽引した。
新興メーカーの躍進
BYDは2023年に約300万台のEVを販売し、シェア約40%を獲得。NIOやXPengもそれぞれ15万台、14万台と販売を伸ばした。これらのメーカーは、先進的なバッテリー技術や自動運転機能を搭載したモデルを投入し、消費者の支持を集めている。
日本メーカーの苦戦
日産自動車は2023年の中国EV販売が前年比20%減の約8万台にとどまった。ホンダも同25%減の約5万台と低迷。トヨタはEV販売台数が約3万台と低調で、中国市場でのシェアは1%未満だ。日本メーカーは航続距離や価格競争力で新興メーカーに劣り、充電インフラの整備も遅れている。
市場の変化と今後の展望
中国政府はEV普及を後押しする補助金政策を継続しており、2025年までに新車販売の20%をEVにする目標を掲げる。新興メーカーは低価格モデルを投入し、さらなるシェア拡大を狙う。アナリストは「日本メーカーが中国市場で巻き返すには、現地生産の強化や技術提携が必要」と指摘する。
日本メーカーは中国市場での苦戦を背景に、東南アジアなど他の地域でのEV戦略を加速している。しかし、中国のEVメーカーは海外展開も積極的で、日本メーカーの伝統的な市場でも競争が激化すると予想される。



