EVシフト加速、中国メーカーが欧州市場で存在感増す
EVシフト加速、中国メーカーが欧州市場で存在感 (05.07.2026)

電気自動車(EV)市場で中国メーカーの存在感が急速に高まっている。特に欧州市場では、2023年の中国製EVの販売台数が前年比で倍増し、欧州全体のEV販売の約8%を占めるに至った。これは、中国政府の強力な産業支援と、メーカー各社の積極的な海外展開戦略が実を結んだ結果だ。

中国EVメーカーの欧州攻勢

中国のEVメーカーは、欧州市場で販売網を拡大している。特にBYD(比亜迪)は、2023年に欧州での販売台数を前年の約3倍に増やし、ドイツやフランス、イギリスなど主要国でシェアを伸ばしている。同社は、欧州での現地生産も視野に入れており、ハンガリーに工場を建設する計画を発表している。

また、上海汽車集団(SAIC)の子会社であるMGは、英国市場でEV販売のトップ10に入るなど、存在感を示している。MGは、欧州向けに開発したEVモデル「MG4」を投入し、価格競争力で優位に立っている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

欧州メーカーの対応と課題

こうした中国メーカーの攻勢に対し、欧州の自動車メーカーは対応を迫られている。フォルクスワーゲン(VW)は、EVシフトを加速するため、総額約1800億ユーロの投資計画を発表。一方、ステランティスは、中国のEVメーカーと提携し、技術供与を受ける方針を示している。

しかし、欧州メーカーはコスト競争で中国勢に劣る。調査会社のデータによると、中国製EVの平均価格は欧州製より約30%安い。また、中国メーカーはバッテリーのサプライチェーンを自社で持つため、安定した供給が可能だ。

今後の展望と課題

中国EVメーカーの欧州市場でのシェアは、2025年までに15%に達するとの予測もある。一方で、欧州連合(EU)は、中国製EVに対する補助金の調査を開始しており、関税引き上げの可能性も指摘されている。

専門家は「中国メーカーは価格競争力だけでなく、技術面でも急速に追い上げている。欧州メーカーは、差別化戦略とコスト削減の両立が求められる」と分析している。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ