中国EV大手BYD、2024年通期決算で売上高22%増の約9.5兆円、純利益は11%増
BYD2024年通期決算、売上高22%増の約9.5兆円

中国の電気自動車(EV)大手BYD(比亜迪)は2024年通期(2024年1~12月)の決算を発表し、売上高が前年比22%増の約9.5兆円(約4270億元)に達した。純利益は11%増の約3900億円(約177億元)となり、過去最高を更新した。

世界販売台数は427万台、EV販売でテスラを凌ぐ

BYDは2024年に世界で約427万台の新車を販売し、前年比約41%増と大幅に伸ばした。このうち、EVの販売台数は約176万台で、米テスラの約179万台に迫る規模。しかし、プラグインハイブリッド車(PHV)を含む電動車全体では、BYDがテスラを上回る販売台数を記録している。

BYDの王伝福(ワン・チュアンフー)会長兼CEOは「2024年は当社にとって飛躍の年だった。特に海外市場での販売が好調で、世界のEV需要の拡大を捉えることができた」とコメントしている。

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海外展開が収益を牽引、欧州や東南アジアで販売拡大

BYDの海外販売台数は2024年に約41万台と、前年比約2.5倍に増加。欧州や東南アジア、南米などの市場で販売網を拡大したことが寄与した。特にタイでは、2024年にEV販売シェアで首位を獲得。また、ハンガリーに建設中のEV工場は2025年末に稼働予定で、現地生産による欧州市場への攻勢を強める。

売上高のうち、自動車関連事業が約86%を占め、残りはバッテリーや太陽光発電などの二次電池事業が占める。自動車事業の営業利益率は約8.2%で、前年の約7.6%から改善した。

研究開発費は過去最高の約1.1兆円

BYDは2024年の研究開発費に約1.1兆円(約500億元)を投じ、前年比約34%増加。これは売上高の約12%に相当する。主に次世代バッテリー「ブレードバッテリー」の改良や、自動運転技術の開発に充当された。同社は2025年に発売する新型車に、高度運転支援システム(ADAS)を標準搭載する計画を明らかにしている。

2025年の販売目標は500万台超、さらなる成長目指す

BYDは2025年の世界販売目標を500万台以上に設定。うち海外販売は80万台を見込む。2025年1~3月期の販売台数は約100万台と好調な滑り出しを見せており、通期目標達成は射程圏内とみられる。また、同社は日本市場でも乗用車販売を本格化しており、2025年までに販売網を100店舗に拡大する方針だ。

アナリストからは「BYDの低価格戦略と技術力が引き続き競争優位性を生んでいる。特に中国国内でのシェア拡大と海外展開の加速が収益を押し上げる」との声が聞かれる。

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