EV販売低迷でバッテリー交換式が再注目、中国市場で拡大
EV販売低迷でバッテリー交換式が再注目、中国市場で拡大

電気自動車(EV)の販売が世界的に減速する中、中国でバッテリー交換式EVが再び注目を集めている。従来の充電式EVとは異なり、バッテリーを交換することで短時間でのエネルギー補給が可能となるこの方式は、中国のEVスタートアップであるNIO(蔚来汽車)などが推進してきた。しかし、これまでは充電インフラの整備が進むにつれて、交換式はニッチな存在と見なされていた。

販売低迷で見直されるバッテリー交換式

中国のEV市場は、2023年半ばから成長が鈍化している。中国乗用車協会(CPCA)によると、2024年1月のEV販売台数は前年同月比で約20%増加したものの、2023年の年間成長率である36%を下回っている。こうした中、バッテリー交換式EVは、充電時間の長さやバッテリー価格の高さといった消費者の課題を解決する手段として再評価されている。NIOは2024年までに中国全土で2,300以上のバッテリー交換ステーションを設置しており、同社の販売台数は2023年に前年比30%増の約16万台を記録した。

政府支援と業界の動き

中国政府もバッテリー交換式EVの普及に積極的だ。2023年12月、中国工業情報化部はバッテリー交換式EVの国家標準を発表し、互換性の向上を図っている。また、北京市や上海市などの地方政府は、バッテリー交換ステーションの設置に対して補助金を提供している。さらに、中国のEV大手である比亜迪(BYD)も、2024年にバッテリー交換式EVの試験導入を開始する計画を発表した。業界アナリストは、バッテリー交換式EVが中国のEV市場全体の10%を占める可能性があると予測している。

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課題と今後の展望

しかし、バッテリー交換式EVには依然として課題がある。交換ステーションの建設コストが高く、一つのステーションあたり約200万元(約4,000万円)かかるという。また、異なるメーカー間でのバッテリー規格の統一が進んでおらず、互換性の問題が残る。NIOの李斌CEOは「業界全体で標準化を進める必要がある」と述べている。それでも、消費者にとっては充電の手間が省ける利点があり、今後の市場拡大が期待される。

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