生成AI(人工知能)の急速な普及により、インターネット検索のあり方が大きく変わりつつある。企業やニュースサイトにとって、AIにいかに引用されるかが重要となり、従来のSEO(検索エンジン最適化)に代わる「GEO(生成エンジン最適化)」への対応が急務となっている。
生成AIの検索利用率が過半数に
ネット広告大手サイバーエージェントの研究機関「GEOラボ」が発表した「生成AIのユーザー利用実態調査(2026年8月)」によると、生成AIでの検索利用率は52.3%に達し、初めて過半数を超えた。調査開始時(2025年5月)の21.3%から、わずか1年3カ月で31ポイント上昇している。
従来のキーワード型検索エンジンの利用率(86.9%)は依然高いものの、2025年5月時点の91.9%から減少傾向にある。AIはすでに「第二の検索プラットフォーム」となっている。
深刻化する「ゼロクリック検索」問題
AIがユーザーに代わって情報を検索・要約し提示するため、ユーザーが引用元サイトをクリックせずに離脱する「ゼロクリック検索」が顕著になっている。米データ分析会社チャートビート社の報告によると、グーグル検索からの各サイトへの流入は、2025年7月から2026年7月までの間に約40%減少した。グーグル検索はニュースサイトの入り口機能から、AIの回答エンジンへと変化したと分析されている。
GEO対応の具体策と新たな指標
GEO対応では、単純なキーワード選択は有効でないとされる。AIに「信頼できる情報源」と認識され、引用されたうえで、サイトがクリックされる必要がある。具体策として、①独自のアンケートや実験結果などAIが代替できない「独自の事実」を記載する②研究者や専門家のコメントなど信頼できる情報源を明示する③定義から始まる簡潔な文章にする、などが挙げられる。
サイトの成果指標にも変化が予想される。これまで重視されてきたアクセス数から、AIの回答に自社が何回引用されたかが新たな重要指標になるとも指摘されている。