国際ハッカー集団「Qilin(キリン)」の中心メンバーでロシア国籍の男(28)について、日本の捜査当局が国内で身柄を拘束していたことがわかった。ドイツ当局が企業への恐喝容疑で捜査している人物で、日本側は今月2日、ドイツ側に身柄を引き渡した。
容疑内容と拘束の経緯
関係者によると、男はドイツ国内にある企業のデータを暗号化して身代金を要求し、暗号資産を脅し取った疑いがある。日本の捜査当局は逃亡犯罪人引渡法に基づき、今年5月、大阪市内で男の身柄を拘束。その後、東京高裁がドイツへの引き渡しを認める決定を出したという。
「キリン」の活動実態
セキュリティー会社「三井物産セキュアディレクション」(東京)によると、キリンは2022年頃からの活動が確認されており、今年9月までの1年間に関与を主張したサイバー攻撃は計約1500件に上る。昨年9月、アサヒグループホールディングスが身代金要求型ウイルス「ランサムウェア」による攻撃を受けた際にも犯行声明を出していた。