伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は10月6日、みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)が進めるAI駆動開発に向けた基盤構築を支援したと発表した。CTCが独自開発した生成AIソリューション「C-CodeBlossom(CCB)」を用い、設計書や仕様書などの開発資産をAIが参照・解析しやすい形に整える「AI Ready化」を推進した。
設計書・仕様書をマークダウン形式に標準化
みずほFGは、ビジネスニーズの変化に応じてITサービスを迅速に提供するため、AIを中核としたIT改革を進めている。将来はAIエージェントが開発プロセスを自律的に支援するAI駆動開発とシステムの自律化を目指しており、現在はその第一段階として、システム開発資産の標準化とAI活用基盤の構築に取り組んでいる。
みずほFGは長年多数のシステムを運用してきたが、システムごとに設計書や仕様書の形式・記載方法が異なり、生成AIによる横断的な分析や知識の活用が課題となっていた。
CCBの機能拡張とプロンプト共有で品質標準化
今回活用されたCCBは、生成AIで要件定義から設計・開発・テストまでの工程を効率化し、プロンプトや成果物の品質管理・共有を通じて開発プロセスの標準化を支援するプラットフォーム。設計書・仕様書を、見出しや箇条書きなどの文書構造をテキストで表すマークダウン形式に変換する機能や、複数文書の連続処理、プロンプトの共有・再利用機能を備えている。
CTCはみずほFGのAI活用基盤構築にあたって概念実証(PoC)の段階から参画し、みずほFGの要件に応じたCCBの機能拡張とプロンプト開発を実施。連続処理機能により、200を超えるシステムの設計書・仕様書を効率的にAI Ready化する仕組みを整備した。
有効なプロンプトを全社で共有・再利用できる機能も追加し、400を超えるプロンプトの共有を通じて成果物の品質標準化と開発生産性の向上を実現した。処理性能とセキュリティ機能も強化し、AI活用の全社展開を支援した。
今後の展望
今後は、今回整備した基盤により、みずほFGの生成AI活用と開発プロセスの高度化を継続して支援する。AIエージェント活用が本格化する中で、CCBの機能拡張を進め、AI駆動開発の実現と開発生産性向上に貢献していく方針だ。