佐賀県武雄市が初めて整備した「地下式雨水貯留施設」が同市武雄町昭和の一の坪公園に完成し、22日、小松政市長らが出席して完成報告会が行われた。
施設の概要
公園の地下にプラスチック製のブロック材を縦17メートル、横22メートル、高さ60センチの規模で設置。ブロック材の隙間に約220トンの雨水をためられるようにした。
雨水は2か所の流入升から貯留施設に流れ込み、放流升の直径約5センチの穴から少しずつ下水路に流れ出る。地下に雨水をためることで浸水被害を防ぐ効果が期待される。
背景と効果
同市では2019年と2021年に発生した大規模な浸水被害を受け、2025年度から対策として「ためるプロジェクト」に取り組んでおり、その一環で貯留施設を整備した。施設の工事費約5300万円を昨年度の補正予算に計上。2月下旬に着工し、6月下旬に完成した。6月下旬の大雨の際、周辺の道路では冠水被害がなかったという。
市長のコメント
報告会で、小松市長は公園の地下や水田などを活用して浸水対策を進める方針を示し、「きめ細かい治水対策を推進していきたい」と話した。一の坪公園のある昭和区の冨永幸二郎区長(68)は「住民の安心安全につながることを期待したい」と述べた。



