NTTドコモビジネスとロココ、勤怠管理業務を年4000時間以上削減
NTTドコモビジネスとロココ、勤怠管理業務を年4000時間削減

NTTドコモビジネス(以下、NTTドコモビジネス)はロココとタッグを組み、大手物流企業のバックオフィス業務を年間で4000時間以上削減する成果を挙げた。PR/ITmedia 2026年07月30日 10時00分 公開 PR

労働人口の減少に伴う人手不足が、日本のさまざまな産業に深刻な影響を及ぼしている。業務効率化を目指してバックオフィスのDXを進める企業は増えているが、「紙運用」やレガシーな管理体制から脱却できず頭を抱える現場は多い。特に拠点の多い企業では、セキュリティリスクや個人情報の取り扱い、ネットワークの通信遅延といった技術的・心理的な障壁がDXの歩みを止める要因になっている。

こうした障壁を打ち破るためにNTTドコモビジネスがタッグを組んだのが、顔認証システムや勤怠管理ソリューションに強みを持つロココだ。NTTドコモビジネスの「docomo MEC®」を基盤に、ロココの勤怠管理システム「RocoTime」(ロコタイム)と顔認証システム「AUTH」(オース)を組み合わせることで、ある大手物流会社は勤怠管理にかける時間を年間で4183時間削減したという。

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なぜNTTドコモビジネスはロココをパートナーに選んだのか。採算判断とサービス化の裏側を探った。

NTTドコモビジネスとロココが手を組んだ背景

docomo MEC®は、ドコモネットワークに配布したサーバと、そのサーバにダイレクトにアクセスできる回線サービスを組み合わせたMEC(マルチアクセスエッジコンピューティング)サービス。セキュリティの高い通信環境とデータをエッジ側で処理してリアルタイム性を向上させる点が特徴だ。

今回のタッグが誕生するきっかけになったのが、大手物流企業からの「各拠点の勤怠管理を効率化したい」という相談だった。その物流企業の拠点は駅から離れており、従業員の多くが駅からバスで通勤していた。NTTドコモビジネスの中島大介氏(プラットフォームサービス本部 IoT・フィジカルAIサービス部 販売促進部長 第5グループ 第三チーム 主査)は、当時の状況をこう振り返る。

「お客さまの拠点では、200人規模の勤怠を紙で管理していました。従業員が同じ時間帯に到着するため、従業員の記入や管理者による確認作業に多くの時間を要し、勤務開始までにタイムロスが発生していました。この状況をどうにか効率化したいという要望をいただきました」

依頼を聞いたNTTドコモビジネスは当初、別の勤怠管理製品を組み合わせた提案をしようとしたが、要件を深掘りするうちに壁にぶつかった。

「お客さまの要件や希望をヒアリングすると、既存のパッケージでは要望に応えられないことが分かりました。『勤怠管理において予定と実績の乖離(かいり)を細かく調整したい』『従業員の手間を省くために画面をタッチする動作さえなくしたい』『ウォークスルーで認証させたい』という要件が出てきたのです」

その中で光に輝いたのが、勤怠管理システム「RocoTime」と顔認証システム「AUTH」の組み合わせだった。

「顔認証の精度や認証の速度、勤怠管理の機能面を含めお客さまの要望にどこまで対応できるか、最終的にお客さまに見合う費用感になるか。そういった点を検証すると、RocoTime×AUTHは今回のプロジェクトと相性が良いと判断しました」

ハードウエアの柔軟性も大きな判断材料になった。AUTHは専用の端末が不要で、市販のタブレットで運用できる。設置場所のレイアウトに合わせて導入しやすく、提案時のハードルも下げやすい。

ハードとソフトの両面において、ロココの「現場に寄り添うカスタマイズ性」を高く評価したことが、タッグを組むきっかけとなった。

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大手物流会社の勤怠管理業務を4000時間以上削減できた理由

こうして始まった共同プロジェクトは、大手物流企業の2つの拠点に導入されることになった。

顔認証という個人情報や勤怠データを扱う以上、セキュリティは妥協できない。NTTドコモビジネスは、docomo MEC®の閉域環境(インターネットから切り離されたネットワーク環境)にロココの顔認証サーバと勤怠管理サーバを設置する設計とした。

タブレットからサーバにアクセスする通信も5Gモバイル回線を用いた閉域回線を採用。顧客がセキュリティ対策を強く意識しなくても安全なネットワーク環境で利用できるシステムを実現した。

中島氏によると「お客さまは当初から明確に、閉域環境でなければならないと考えていたわけではない」という。しかし、運用の段階では、個人情報を安全に扱える環境が欠かせない。

導入に当たっては、ロココのサポートの手厚さと技術力の高さがプロジェクトを後押しした。拠点の入り口に設置する顔認証端末の角度や明るさの加減による調整など、環境によって左右される要件に対しても、AUTHはスムーズに機能した。

「今回のシステムは既存環境への追加導入が容易にできる点が非常に大きなポイントでした。AUTHはタブレットベースなのでスタンドを置いてもスペースをほとんど取りません。通信には5Gモバイル回線を使っているため電波が入る場所であればどこにでも簡単に設置できます。スペースの限られた小規模な現場や事業所であっても導入が容易でした」

中島氏は、設計から開発のフェーズにおいて、ロココのシステムエンジニアの対応力が際立っていたと話す。

「お互いの仕組みの概念を理解した状態からプロジェクトはスタートしましたが、当然、細かい仕様をすり合わせる必要がありました。その際、ロココさんのシステムエンジニアが非常に優秀で、docomo MEC®の基盤の仕様を説明しただけで既存のサーバをどう載せるべきかを時間をかけずに見いだしてくれました。能力の高い技術者がそろっている点も、ロココさんの強みだと感じています」

約3カ月に及ぶすり合わせ期間を経て、システムは2025年8月に正式に運用を開始した。導入後の反響は想定以上に大きかった。運用開始後、認証速度について「もう認証できたのか」と驚く従業員もいたという。管理側からも、紙に書かれた情報を後で登録する手間が減ったという声が上がった。

こうした効果によって、認証時の待ち時間や紙の記録をシステムに入力する作業によって生じていた時間を年間で4183時間削減できた。現在は、別拠点の責任者が見学に訪れるなど、複数拠点での導入も検討されている。

今回のタッグが市場の課題を解決できるワケ

この実績がきっかけとなり、NTTドコモビジネスには多様な業界から問い合わせが来ている。紙運用からの入れ替えを検討する企業だけでなく、「ICカードの紛失が多い」「既存の顔認証システムの認証率が低くて従業員のストレスになっている」といった相談もある。問い合わせは工場や倉庫に限らず、オフィスなどにも広がっている。

こうした問題に共通するのは、本人確認や勤怠管理の仕組みが従業員の負担になっている点だ。顔認証システムを導入しても、精度や運用面に問題があると従業員のストレスや管理部門の負担は残ってしまう。NTTドコモビジネスの通信基盤とロココの顔認証技術を組み合わせることで、本人確認を滞らせず、勤怠管理の作業負担を抑えられる。

「今回のパッケージは、業界や業種を問わず提案できるものに仕上がっていると考えています。製造業や建設業など、従業員数が多くて管理体制が複雑になりがちな領域のニーズが高いと見ていますが、どの業界でも真価を発揮できる素材です」

両社は、入退室管理にとどまらず行動検知などの領域での連携も視野に入れている。顔認証を切り口に、どのようにデータを安全に扱って業務改善につなげるか。今回のタッグは、勤怠管理以外の用途にも広がる可能性がある。

顔認証システムを選ぶ際、「正確に認証できるか」に目が向きがちだ。しかし、長期にわたって安定的に運用するために重要になるのは、認証の速度や独自ルールに寄り添うカスタマイズ性、そして何よりも個人情報を守り抜く環境だ。

「docomo MEC®とRocoTime×AUTHの組み合わせであれば、これらの要素をワンストップで提供できます。現状の管理体制に少しでも問題があるなら、ぜひ一度お声がけください。従業員のストレスをなくし、確かなROIを生み出す最適な答えを一緒に導き出しましょう!」

※「docomo MEC」は株式会社NTTドコモの登録商標です。※「MECダイレクト」は株式会社NTTドコモの登録商標です。※「docomo MEC」「MECダイレクト」は株式会社NTTドコモが提供元であり、NTTドコモビジネス株式会社が代理人として保有する契約締結権限、および包括的な業務受託にもとづき販売しています。