秋田県上小阿仁村で18日、中学生が先端技術を活用したスマート林業の体験研修を行った。スマートフォンのアプリで立ち木の体積を即時に計測する方法などを学び、自動・機械化が進む林業に直接触れた。
県が主催、夏休みを利用した体験研修
この研修は、国内の人工林が直面する再造林の担い手輩出をめざす県が、夏休みを利用して主催したもの。参加したのは、同村立上小阿仁中の2年生9人中8人と、小中一貫校の北秋田市立阿仁学園の8年生6人中4人。
研修の冒頭、同村の交流施設で、県北秋田地域振興局の金沢正和・森づくり推進課長が「林業は今注目の仕事。猛暑や豪雨災害をもたらす地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を森林は吸収する。その森林を木材にし、植樹してまた木材にする循環を支える仕事を見て聞いて体験してほしい」と語りかけた。
秋田の森林資源や林業の歴史を学ぶ
県林業研究研修センターの佐藤博美・普及指導チームリーダーが、全国最大のスギ人工林を擁するなど秋田の豊かな森林資源や、昔の手工具など林業の歴史について講義した。
上小阿仁村や北秋田市阿仁地区は県内有数の秋田スギ産地だが、今回参加した中学生の保護者に林業従事者はおらず、日常生活で林業に直接ふれたことがない中学生らは興味深そうに聞き入った。
最新技術の体験、将来の進路に
体験研修について、同課の小笠原信幸・林業振興チームリーダーは「最新の林業の魅力を伝えることで中学生が将来の進路として林業を選択肢に入れ、地域に根差した林業の生産活動を振興することを狙いとして4年前から夏休みを利用して行っている」と説明する。
中学生からは「技術が進んだ林業がよくわかった」という声が上がった。



