新NISA(少額投資非課税制度)で投資信託の積み立てを始めたものの、日本株の先行きに不安を感じている人は少なくない。日経平均株価が高値圏で推移する一方、専門家の間では「そろそろ調整局面」との見方も出ている。はたして、日本株はもう上がらないのだろうか。
長期投資の本質は「時間の分散」
投資信託の積み立ては、一度にまとまった資金を投じるのではなく、定期的に少しずつ買い付ける手法だ。これにより、価格が高い時期には少なく、安い時期には多く買えるため、1株あたりの平均取得コストを平準化できる。この「ドルコスト平均法」の効果は、短期的な値動きに左右されず、長い目で見たときに発揮される。
市場は短期的には予測不能な動きをするが、長期的には経済成長とともにおおむね上昇傾向にある。過去のデータを見ても、日本株はリーマン・ショックやコロナ禍など大きな下落を経験しながらも、その都度、回復してきた。
「もう上がらない」という不安の正体
投資家が「もう上がらない」と感じる背景には、過去の高値圏での買い付けに対する警戒感がある。しかし、長期投資においては、エントリーポイントを完璧に計ることは不可能であり、むしろ時間をかけることでリスクを抑えることが重要だ。
新NISAは、年間360万円(成長投資枠240万円、つみたて投資枠120万円)までの投資で得た利益が非課税になる制度。長期の積み立てに適した制度設計となっており、20年、30年といった長期的な視点で運用することが前提となっている。
感情に流されず、計画を守る
市場が下落したときに売ってしまっては、積み立ての効果は半減する。大切なのは、自分の投資計画を信じ、感情に流されずに継続することだ。短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期的な資産形成のゴールを見据えて、淡々と積み立てを続けることが求められる。
日本株が今後どうなるかは誰にもわからない。しかし、歴史的に見て、長期的な投資は短期的な変動を上回るリターンをもたらしてきた。新NISAを活用するなら、目先の値動きにとらわれず、時間を味方につけることが成功への近道といえるだろう。



