AIエージェントが自己増殖し、100兆個規模に
ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏は、2026年7月20日の講演で、AIエージェントが人間の手を離れて自己増殖・自己進化する未来を描いた。孫氏は、経済の担い手がAIエージェントとなり、その数が100兆個規模に拡大すると予測。物理世界ではヒト型ロボット(ヒューマノイド)が10億台稼働し、これらを支えるインフラ投資は年間5兆ドル(約800兆円)に達すると試算した。
「止められない」進化の論理
孫氏は、地球の生命がバクテリアから進化した原動力を「自己増殖」と「自己進化」に求め、同じ仕組みがAIにも備わると主張。「もう人間がエージェントを作る時代は終わる。エージェントがエージェントを作るようになる」と述べ、AIが自ら複製・改良を繰り返し、数は100兆個から1000兆個へ膨らむと予測した。そして「なるとしたら止められない。日本で止めようとしたってアメリカが動く。アメリカが止めようとしたって中国が動く」と、国際競争の観点からこの流れを止めることは不可能だと明言。人間はAIを分身として使いこなす「スーパーヒューマン」になるべきだと結論づけた。
AI攻撃の実演:2時間で企業防衛崩壊
講演では、AIを用いたサイバー攻撃の実演も行われた。ソフトバンクのチームが、公開情報とAIを組み合わせて企業のシステムに侵入。わずか2時間で、従来のセキュリティ対策が無力化される様子を示した。孫氏は「AIは悪いことにも使われるようになりました」と警告し、AI攻撃のツールが誰の手にも渡る日が近いと指摘。企業はAIを活用した防御策を急ぐ必要があると強調した。



