茨城を代表する新たなご当地グルメを決める「シン・いばらきメシ総選挙2026」が10日から12日まで、水戸市の茨城県三の丸庁舎で開催される。事前投票の中間結果では、一般料理部門は取手市の「バナナポークのドレスオムライス」、スイーツ部門は稲敷市の「『稲敷いなのすけ』フワとろドーム」がそれぞれ首位に立っている。
県内44市町村が新グルメで競う
「総選挙」は、24年に県が初めて開催した。県内44市町村が地元産の食材をいかした新グルメをそれぞれ独自に開発。来場者の人気投票などでグランプリを競ったことで、SNSなどでも話題を呼んだ。
入賞したグルメは、全国チェーンのコンビニや県内大手スーパーが商品化し、県内外で販売されるなど参加自治体の新たな観光資源にもなっている。
前回を上回る計82グルメが参加
2回目となる今回は、一般料理とスイーツの各部門に、前回を上回る計82グルメが参加。オンラインでの事前投票と会場での当日投票の結果をもとに、審査員がグランプリを選ぶ。
事前投票の中間結果(9月18日発表)では、一般料理部門は取手市の「バナナポークのドレスオムライス」が、スイーツ部門は稲敷市の「『稲敷いなのすけ』フワとろドーム」がそれぞれ首位に立っている。県は9日に事前投票の最終結果を総選挙のサイトで公表する予定だ。
各日の開催は、午前10時~午後4時(最終日は投票は正午まで、グルメの提供は午後3時まで)。入場無料。
出品者の思いとこだわり
取手市特産のブランド豚肉バナナポークを使うなど、地産地消にこだわった「バナナポークのドレスオムライス」。県章のバラのつぼみをタマゴのドレープで、市章をミニトマトとパセリで表現するなど、見栄えも楽しめる逸品だ。
考案したのはJR取手駅前でワインバル「esola(エソラ)」を営む山口裕司さん(45)。前回はスイーツ部門に出品したが、思うような結果が出なかった。「次があれば一般料理部門に出したいとずっと考えてきた」
山口さんは大学を出てから料理の世界へ。一番得意としてきたオムライスで勝負に挑む。バラのつぼみに見立てたタマゴは、見た目はカチカチだが中はトロトロ。じっくり加熱した豚肉との相性も抜群だ。「これはオムライスをずっとつくってきた者だけができる技」と自信を見せる。
本番は500円で提供する。「多くの人に食べていただきたいので、あまり待たせないように人員配置とオペレーションを万全にして臨みたい」
稲敷市のカップ型スイーツ
「『稲敷いなのすけ』フワとろドーム」は、高さ8センチのカップ型スイーツだ。「小さな世界に稲敷の魅力のすべてを詰め込んだ」と、開発メンバーの一人でもある龍ケ崎市の洋菓子店「おかしの森プレジール」パティシエの稲田里英さん(49)。地元特産の江戸崎かぼちゃを使ったシフォンケーキやブリュレ、生カステラ、ミルキークイーンの米粉でできたババロアの4層構造に仕上げた。
カップには市のマスコットキャラクター「稲敷いなのすけ」をデザインし、見た目の可愛らしさにもこだわったという。いなのすけがかぶるカボチャの帽子は、シフォンケーキに抹茶チョコレートをコーティングすることで表現した。
まとめて口に入れると弾む食感となめらかな舌触りが同時に広がる。抹茶のわずかな苦みとカボチャや米粉の甘みの絶妙なバランスも特徴だ。前回はスイーツ部門で特別賞だった稲敷市。開発に参加した地域おこし協力隊員の安田大吉さん(49)は「今回こそはグランプリを」と意気込んでいた。