NTTドコモは、2025年度までに全国の5G人口カバー率を90%に引き上げる計画を発表した。現在のカバー率は約70%で、今後3年間で基地局の整備を加速させる。特に地方都市や郊外でのエリア拡大に注力し、過疎地域でも高速通信を可能にする。
5Gの普及が進む背景
5Gは、高速大容量・低遅延・多数同時接続という特長を持ち、スマートフォンだけでなく、産業用途でも注目されている。NTTドコモは、2021年からスタジアムや商業施設での5G活用を推進。例えば、東京ドームでは5Gを活用したマルチアングル映像配信を実施し、観客の体験価値を向上させている。
ローカル5Gの可能性
企業や自治体が自社敷地内で専用の5Gネットワークを構築できる「ローカル5G」も、NTTドコモは積極的に支援。工場や倉庫での遠隔監視、農業でのドローン制御など、導入事例が増えている。同社の担当者は「ローカル5Gは、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速する鍵」と述べている。
今後の展望と課題
5Gの普及には、基地局の設置コストや電波の届きにくさといった課題がある。NTTドコモは、ミリ波帯の活用や小型基地局の設置でカバー率向上を図る。また、6Gへの移行も視野に入れ、2024年度中に次世代通信技術の実証実験を開始する予定だ。



