5G基地局の省エネ化:AI制御で電力消費を最大30%削減
5G基地局省エネ化:AI制御で電力30%削減

AI制御で5G基地局の電力消費を最適化

NTTドコモとNECは、AI(人工知能)を活用した5G基地局の省エネ制御システムの実証実験に成功したと発表した。このシステムにより、基地局の電力消費を最大30%削減できることが確認された。実証実験は2024年10月から2025年1月にかけて、首都圏の一部エリアで実施された。

5G基地局は4Gに比べて消費電力が大きく、通信事業者にとって運用コストの増加が課題となっている。また、カーボンニュートラルの達成に向け、通信インフラの省エネ化は急務だ。今回のシステムは、基地局ごとのトラフィック状況や気象条件などのデータをAIがリアルタイムで分析し、送信電力やアンテナの指向性を動的に制御する。これにより、通信品質を維持しながら無駄な電力消費を抑える。

実証実験の詳細と成果

実証実験では、AI制御システムを導入した基地局と従来の基地局を比較。AI制御導入基地局では、トラフィックが少ない時間帯に送信電力を自動で低下させることで、平均で20%以上の省エネ効果を達成。特に深夜帯では30%近い削減率を記録した。一方、通信速度や接続成功率などの品質指標には影響がなく、ユーザー体感品質を維持できることが確認された。

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NTTドコモの技術担当者は「AI制御により、基地局の運用効率を大幅に向上できる。今後はさらに精度を高め、全国の基地局への展開を目指す」とコメント。NECの担当者も「本システムは、5Gのさらなる普及と持続可能な社会の実現に貢献する」と述べた。

今後の展開と業界への影響

両社は2025年度中に、実証実験の対象エリアを拡大し、商用化に向けた検証を進める方針。また、AI制御システムを他の通信事業者にも提供する可能性を検討している。5G基地局の省エネ化は、通信業界全体の課題であり、今回の成果は業界標準となる可能性がある。

さらに、この技術は6G時代の基地局にも応用可能とされ、次世代通信インフラの設計にも影響を与えるとみられる。環境負荷低減と運用コスト削減の両立は、今後の通信事業者の競争力を左右する重要な要素となるだろう。

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