ミラノ・コルティナパラリンピックで銀メダル獲得 小栗大地と小須田潤太の絆
2026年3月13日、イタリアのコルティナダンペッツォで開催されたミラノ・コルティナ冬季パラリンピックにおいて、スノーボード男子バンクドスラローム下肢障害LL1種目で、小栗大地選手(45歳)が見事な銀メダルを獲得しました。同じ種目では、小須田潤太選手(35歳)が5位に入賞する健闘を見せ、二人は競技後に固く抱き合う感動的な瞬間を生み出しました。
10歳差の同志が目指した頂点
小栗選手と小須田選手はこの4年間、「一緒に表彰台へ」を合言葉に、互いを高め合ってきた同志です。小栗選手は作業事故で右脚を切断するまでプロのスノーボーダーとして活躍し、2018年の平昌大会でパラリンピック初出場を果たしました。一方、小須田選手が本格的にスノーボードを始めたのはまさにその年であり、2022年の北京大会で二人は同じチームとなり、強い絆を築いていきました。
10歳年下の小須田選手に対し、小栗選手は偉ぶることなく接し、技術的なアドバイスも積極的に求める姿勢を見せました。これに対して小須田選手も打ち解け、二人の関係は深まっていったのです。
隠さず共有する練習法と向上心
同じ障害クラスに属する二人は、大会ではライバル関係にありますが、練習方法や義足の調整法など、上達の近道となる情報を一切隠さず共有してきました。海外選手のSNSをチェックし、新たな用具や技術に気づいたことも教え合い、互いの成長を支え合ってきたのです。
小須田選手は小栗選手について、「大地さんは競技への向き合い方が素直で、後輩の自分が生意気に意見や指摘をしても、まず試してみる人です」と評価しています。小栗選手も「潤太は北京大会後にぐっと成長しました。探究心や向上心がすごいですね」と認め、互いを尊重する関係性を築いていました。
「1、2フィニッシュを決めたい」という共通の思い
大会前、小栗選手は「潤太と1、2フィニッシュを決めたい」という決意を明かしており、小須田選手も同じ思いを抱いていました。13日のレースでは、メダルが確定した状況で迎えた2回目の滑走で、小栗選手が序盤からスピードを上げ、華麗なターンを見せつけてゴール。銀メダル獲得が決まると、手をたたいて喜びを表現し、レースを終えて待っていた小須田選手と固く抱き合いました。
この感動的な瞬間は、二人の長年の努力と絆の結晶とも言えるものであり、パラリンピックの精神を象徴する場面として多くの観客の心を打ちました。小栗選手の銀メダルと小須田選手の5位入賞は、単なる競技結果ではなく、同志として互いを支え合い、高め合ってきた証として輝いています。



