選抜大会でスタメン出場した横浜の下谷幸矢さん(17)は、この夏、スタンドで応援の太鼓をたたいた。自慢の打撃が振るわず、ベンチ入りを逃した悔しさを抱えながらも、チームの全国制覇を願い、自ら太鼓役を志願した。
悔しさから生まれた応援への決意
下谷さんは、この春の選抜大会にスタメンとして出場したが、大会後の試合で打撃が振るわず、夏の大会ではベンチ入りできなかった。「正直悔しかった」と下谷さんは語る。しかし、「だんだんとチームで全国制覇したいという思いの方が強くなって、そこから自分ができることはなんだろうと考え、太鼓をたたく役を志願した」という。
スタンドに輝く青春
先月、数年前の大会でスタンドで懸命に踊り、応援するベンチ外の選手たちの動画がSNSで反響を呼んだ。そこには「3年間このために頑張ったのか」などといった心ないコメントがあふれていた。しかし、当時テレビ越しで見ていた輝く選手たちはスタンドにも確かに存在した。下谷さんは、背番号がもらえなくても「大学でも続けて野球選手になりたい」と目標を持ち続けている。
甲子園に刻まれた青春
彼らの「青春」は間違いなくここにある。甲子園という聖地で、スタンドからチームを支える姿もまた、高校野球の一つの物語だ。



