関西六大学野球の秋季リーグ戦で、大商大の外野手・春山陽登(あきと)選手(4年)がリーグ通算最多本塁打記録を13本に更新した。9月27日にソロ本塁打を放ち、大学OBで横浜(現DeNA)などで活躍した佐伯貴弘さんが1992年にマークした12本を34年ぶりに塗り替えた。
記録更新の背景と覚醒のきっかけ
福井・敦賀気比高3年時には、春夏の甲子園に中軸として連続出場した右の強打者。1メートル78、90キロのがっちりとした体格から、逆方向にも強い当たりを打てるのが持ち味で、記録達成も右翼への一発だった。
大学2年の春季リーグ終了時点では本塁打ゼロだったが、オリックスの森友哉選手が体幹トレーニングを重視していると知り、取り入れたことがきっかけ。腹筋運動を体が「く」の字になる途中の位置で止め、1分間維持するトレーニングなどを重ねたところ、スイングが鋭くなり飛距離が伸びた。2年秋にはリーグ新記録の1試合3本塁打を放つなど4本をマークし、長距離砲へと成長した。
プレッシャーを乗り越えたラストシーズン
その後も毎リーグ戦で本塁打を放ったが、今春は右足首の捻挫もあり1本塁打に終わった。記録達成への期待が高まる中、通算10本で足踏みし、「12本はプロで活躍する先輩たちも超えられなかった壁。プレッシャーを感じていた」と振り返る。
だが、「打ちたいと思うほど打てないもの。やるべきことをやるだけ」と腹を据えたラストシーズンは本来の力を取り戻した。開幕戦で11本目を放つと、その後は勢いに乗って快挙を達成し、「(重圧から)解放された気分」と喜んだ。
プロ志望届を提出しドラフト待ち
大学屈指のスラッガーはプロ志望届を提出しており、22日に行われるプロ野球のドラフト会議での指名を待つ。