松井秀喜氏が巨人監督就任会見「ジャイアンツ愛がすべてを上回った」
松井秀喜氏が巨人監督就任会見 愛がすべてを上回った

プロ野球巨人の松井秀喜新監督(52)が10月23日、東京都内で就任記者会見に臨んだ。「ジャイアンツに新たな黄金時代が訪れるよう、今日ここからスタートしていきたい」と述べ、24年ぶりの巨人復帰への意気込みを示した。

「正直、うれしかった」監督就任の心境

監督を打診された時の心境について、「正直、うれしかった。やはり私にとっては、どこにいても心の中にずっとジャイアンツがあった」と語った。昨年に長嶋茂雄監督が亡くなったことに触れ、「本当は長嶋監督にもこの姿を見ていただきたかったなという気持ちがある。今はもう、ただ前を向いて今後のジャイアンツの力になりたい」と述べた。

以前、長嶋茂雄さんと交わした約束が巨人の監督就任を指すのか問われると、「皆さんがご自由に考察してください。これが答えかもしれないし、答えじゃないかもしれない。私と長嶋さんの約束なので」と含みを持たせた。

背番号90に込めた思いと長嶋監督への思い

背番号90は長嶋さんが最初に監督に就任した時の番号と同じことについては、「その第1次長嶋監督時代は日本一になれていない。その気持ちを継ぎたい思いが一番」と説明。「長嶋監督は昨年89歳でお亡くなりになられた。今年90歳のはず。その年に90番をつける。それも一つの理由」と明かした。

長嶋監督から見習いたい部分を問われると、「無理です。私は長嶋茂雄にはなれない。まずそのことを理解しないといけない。自分は自分のできることにしっかり集中してやっていきたい」と語った。

ドラフト1位指名の織田翔希投手への見解

前日のドラフト会議で、米球界への挑戦を表明していた織田翔希投手(横浜高)を1位指名したことについては、「テレビ中継で見ていたが、私はどの選手を指名するか全く知らなかった。びっくりした」と率直な感想を述べた。

「(高校生中心の指名に)来年の戦力はお構いなしに、育成に全振りしていて、とってもすがすがしい気持ちです。ですが、世界一のピッチャーになる可能性のある選手と、もしかして契約できるかもしれないというチャンスをいただいた。久しぶりにドラフト会議を見ていてゾクッとした」と語った。

織田投手に会いに行く可能性については、「それも球団の方と相談してになると思う。私が行くことによって、もしかして迷惑になるかもしれない。そこは慎重に、彼の気持ちを第一に考えたい」と慎重な姿勢を示した。

選手へのメッセージと今後の抱負

選手たちへの心構えについては、「真っさらな気持ちで、これからみんなでジャイアンツを作り上げていこうという気持ちで待っていてほしい」と呼びかけた。

今、長嶋さんが声をかけてくれるとしたらどんな言葉かとの質問には、「『遅いよ』じゃないですかね。誰よりもこの瞬間を楽しみにしてくださっていたと思う。ただ、その楽しみな気持ちを生きがいにして、いつまでも元気でいてほしいという気持ちも半面あった」と答えた。

野球の競技人口が減る中で社会的影響力について問われると、「私に長嶋監督ほどの社会的影響力があると思っていない。私の仕事はとにかくジャイアンツの選手と共に汗を流すこと。その姿を見て、ジャイアンツを応援したい少年たち、野球を始めたい少年少女たちが出てくれば、うれしい」と語った。

家族の後押しについては「あまり詳しくは言えないが、家族が背中を押してくれた。あとは、やはりジャイアンツに対する愛が最後はすべてを上回ったんだと思う」と述べた。

コーチ人事については、「球団の方とこれから話し合って決めたいと思う。一番最初の大事な作業だと思っている。現時点で、1人だけ声をかけている。それ以外はまだ何も決まっていない」と明かした。