阪神が2年連続セ・リーグ優勝、巨人との激しい首位争い制す
阪神が2年連続セ・リーグ優勝 巨人との首位争い制す

セ・リーグは3日、優勝へのマジックナンバーを「1」としていた阪神が広島に敗れたものの、巨人もDeNAに敗れたため、2年連続のリーグ優勝が決まった。森下、佐藤を中心にした打線がシーズンを通じて力を発揮し、巨人との優勝争いを制した。巨人の2位も確定し、2リーグ分立後、初めて阪神1位、巨人2位の順位となった。

優勝決定の瞬間

広島が競り勝った。三回、末包の3ランで追いつき、八回、中村奨と坂倉の適時打で2点を勝ち越した。阪神は才木が不調で、打線も中盤の好機を生かせなかった。広島 6―4 阪神。

「苦しかった……」と、優勝が決まると阪神の藤川監督は広島市内の宿舎でつぶやいた。激しい首位争いを繰り広げてきた巨人がDeNAに敗れ、ようやく頂点にたどり着いた喜びをナインとともにかみしめた。

原動力は突出した「個」の力

優勝の原動力となったのは突出した「個」の力。その中心にいたのは、やはり佐藤だ。優勝が懸かったこの日も、三回に坂本のソロで追いつき、なおも好機の場面で右中間へ39号3ラン。昨季を上回る自己最多の105打点とし、「一つ一つ積み重ねた結果だと思う」と胸を張った。

9月中旬のある試合前。打線が振るわず、今季最長の連敗を喫する中、藤川監督は野手ミーティングでこう伝えた。「成績を残すことを求め続けてくれ」。勝敗を背負うのは監督であり、貪欲に成長を目指すのがアスリートとしてあるべき姿という呼びかけだった。連敗は7まで伸びたものの、そこから佐藤、森下ら各打者が息を吹き返した。

成長と競争が生んだ連覇

佐藤、森下は3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界トップレベルを経験し、一回り成長した。佐藤が三冠王を射程に捉えれば、森下も本塁打数を初めて30本の大台に乗せ、さらに大山も4年ぶりに20本塁打に到達。佐藤が「お互いが刺激しあえている」と話す通り、競い合うようにそれぞれが数字を伸ばした。

投打ともにリーグの打撃、投手成績で多くの主力がランキング上位に名を連ねた。「成績を出している選手が重責を負って苦しまないように、と思っていた。やってきたことが間違いじゃなかったと証明できた」と藤川監督。個々が磨いた力を就任2年目の指揮官が束ね、セ・リーグ連覇という悲願を結実させた。

関係者の声

阪神・佐藤は「形はどうあれ優勝できたので、めちゃくちゃ最高。しっかり貢献できたと思うので、よりうれしい。(連覇は)一つの目標だったので、達成できて良かった」と語った。

巨人・橋上監督代行は「(阪神を)追い越して、差を広げてというところまではいけなかった。残念ながら、まだまだ力の差がある。ローテーション投手やレギュラー陣が、元気で故障もせずに働けているように感じる。見習わなければいけない」と述べた。

阪神・秦雅夫オーナーは「選手一人ひとりが、キャリアハイの成績を残すことや新たな戦力になることを目指して挑戦を続け、全員が競い合いながらチーム一丸となって戦い抜いたことが、この連覇につながったと思う」とコメントした。

広島・新井監督は「本当に強いと感じさせられた。昨季、大幅に負け越したが、今年は2試合を残してイーブン。自分たちも少しずつ、力をつけているのかなと思う」と話した。

ヤクルト・池山監督は「(阪神の強力打線に)投手は一難去ってまた一難で、気が抜けなかった。しっかり準備して来年は戦いたい」と語った。

DeNA・相川監督は「バッテリーを中心とした隙のない守りと、攻撃でも役割が徹底された野球をチーム全体で戦っていた」と評した。

中日・井上監督は「森下、佐藤に結構やられたし、負けないエースとして高橋がいた。投も打も不動の軸がガシッとしていた。『強いチームとは』という代表作のような気がした」と述べた。

阪神は14日からのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで、ファーストステージの勝者と日本シリーズ進出をかけて戦う。